開局とメモリ管理 [アマチュア無線]
先日、購入したVX-3ですが、ようやく局免が発行されました。
コールサインは「JJ1NWY」です。よろしくお願いします。>マチュア無線士各位
局免って、以前はドットプリンタの出力ではあったものの、もっと厚い紙で免許証っぽかったはずですが、今はただのプリンタ用紙なんですね。簡単に偽造されそう。
結局、総務省 電波利用 電子申請・届出システム Liteで、ユーザ登録してから3週間で発行されました。長いんだが、短いんだか微妙ですね・・・。
さて、局免が来る間、VX-3のメモリを登録してみました。今日は、VX-3のメモリ編集について記事にしてみました。
エアーバンドは割り当て周波数があるので、これをメモリに登録し、サーチすることで、効率よく通信内容を聞くことができます。
このために通信機のメモリに周波数を登録する必要があるのですが、テンキーが無い無線機で周波数を登録するのは結構面倒です。
よく、無線機ショップからは「エアーバンドスペシャル」なるモデルが出ていますが、これは全国各地の空港の使用周波数をメモリに登録済のモノが販売されています。便利そうですが、自分が使わない周波数があったりして、使い勝手が良いかは疑問です。自分でメモリを編集できれば、自分に使い勝手が良い無線機に仕上がります。
それで、最近の機種を見ると、PCでメモリを編集できるようメーカーからソフトが出ています。PC上でぱっぱと編集して、無線機に接続して反映すれば楽に登録ができます。
自分が購入したVX-3はメーカーからPC編集ソフトが出ていませんが、フリーソフトとプログラミングケーブルを使うことで、PC上でメモリ変更ができます。
この方法を調べてみると情報が少ないです。なので、VX-3のメモリ管理方法を紹介したいと思います。
尚、このやり方はメーカーが保障していないと思われるので、実施する場合は自己責任でお願いします。また、質問いただいても答えられない場合が多いと思います。
1.メモリ管理方法の概要
VX-3ではクローニングケーブルを使って同機種へメモリをコピーできます。
この機能を使って、PCへダウンロードとPCからアップロードを行います。
PCソフトは、フリーでオープンソースの「CHIRP」を使います。
https://chirp.danplanet.com/projects/chirp
このCHIRP上で、メモリのダウンロード、メモリの編集、メモリのアップロードをして、メモリを管理します。
無論、ダウンロードしたデータは、ファイルに保存してバックアップしておくことができます。
2.プログラミングケーブルの入手
メーカーが販売されているクローニングケーブルは、通信機のMIC/SP端子同士に接続して使いますので、このケーブルではPCと接続できません。通信機のMIC/SP端子とUSBで接続できるプログラミングケーブルが必要になります。
Amazonで「プログラミングケーブル」を検索すると、いくつか出てきますので、USB-ステレオプラグのプログラミングケーブルを購入します。
以前は、VXシリーズのプログラミングケーブルがいくつかの無線ショップから販売されていたようですが、現在はほとんど販売はされておらず、販売していても7千円ぐらいして、とても高価です。
USBアナログ変換のケーブルで7千円なんてボリ過ぎです。20年前は秋葉に行けば500円ぐらいで手に入ったモノのですが・・・。
で、中華製の安い奴を購入しました。「SODIAL(R)USBプログラミングケーブル+ドライバーソフトウェアCD VX-5Rのため」というもので、424円と破格です。
VX-5R向けのようですが、同じYAESU機器だし、USB-ステレオプラグの変換なんてどれも一緒だろう。ということで、購入にしてみました。
中国(?)から発送しているらしく、注文してから届くのに丸1週間かかりました。本当に動くのか心配でしたが、無事に動作しました。
届いたものは、ドライバらしきCDとケーブル。CDは怪しいので開いていません。
3.CHIRPのダウンロード、インストール
PC上で使うCHIRPをインストールします。
まず、https://chirp.danplanet.com/projects/chirpから自分のプラットフォームあったプログラムをダウンロードします。
ちなみに、提供されてプラットフォームは、Winodws、Mac、Linuxです。
結構頻繁にアップデートされているようですが、メジャーアップデートは5年前で、最近のソフトに使い慣れていると使い勝手は最悪です。
とはいえ、無料で無線機のメモリが編集できることに、開発者に感謝しつつ使いましょう。
ダウンロードのリンクを辿って、このダウンロードページでダウンロードしました。
Windows版はインストーラ付属のバイナリファイルがあるので、これをダウンロードします。自分は、「chirp-daily-20180906-installer.exe」をダウンロードしました。ダウンロードしたらインストーラを実行します。
念のため、ウィルスチェックやSHA1SUMなどのハッシュ値の確認をしておくことをお勧めします。
4.プログラミングケーブルの接続と確認
プログラミングケーブルをPCと接続します。初回接続時は、OSがドライバーを自動でインストールします。
Windows10(ビルド番号:17134.285)では、OSが自動認識したドライバーで問題ありませんでした。
インストールが完了したら、接続したプログラミングケーブルがどのシリアルポートに割当たっているか確認します。
スタートメニューから「Winodwsの設定」-「デバイス」で、そのPCに接続しているデバイス一覧を参照します。この例では、「COM3」というシリアルポートに接続していることが分かります。
5.バックアップ
VX-3を使っていて何もメモリ登録していなければ良いですが、プログラミングケーブルが届くまでの間、待ちきれず、せっせとメモリ登録したものがありますので、まずはこれをバックアップします。
1)CHIRPを起動する。
起動すると、当然何もデータは表示されません。
2)プログラミングケーブルでVX-3とPCを接続する。
VX-3側はMIC/SPジャックに差し込みます。PC側は空いているUSBポートに差し込みます。(上述通り、接続されるCOMポートを確認しておきます。)
3)メニューでダウンロードを選択
CHIRPの「Raido」メニューから「Download From Raido」を選ぶ。
4)ポートと機種を選択
「Raido」ダイアログが表示されるので、「Port」「Vendor」「Model」を選択します。
「Port」は、上述で確認したCOMポートを入力します。
入力すると、機種側の操作方法が表示されます。内容を確認したら、OKボタンを押します。
ダウンロード中の表示がされます。
5)VX3をクローンモードで起動する。
「FW」キーを押しなら、電源ボタンを押すと、クローンモードで立ち上がります。
6)無線機側のダウンロード操作
無線機の「BAND」ボタンを押して、ダウンロードを開始します。
ダウンロード中は「TX」と表示されます。シグナルメータでダウンロードの進捗を表示します。
7)ダウンロード完了
ダウンロードが完了すると、ダイアログが消えて、画面上にダウンロードされたデータが表示されます。
6.メモリ編集
CHIRPの画面は非常に使い難いです。
一旦、使いたい周波数の一覧をExcelなどの表計算ソフトを使って整理しておくことをお勧めします。
また、周波数は昇順にメモリへ登録することをお勧めします。
現在の技術では検索する場合は昇順に検索するのが一番早いのです。
(VX-3は、チャンネル登録の仕方による性能差は少ないようですが、プログラマとしては常識的な話です。)
市販されている周波数帳を参照して一覧を作ったら、それを参考にCHIRPへ反映します。
CHIRPは、コピペのショートカットキーが使えないので、使い勝手が悪いです。
Import/Export機能があるので、これを使えば楽なようです。
(後から気が付いたのでImport/Export機能の使い方は割愛します。)
7.アップロード
CHIRPで使いたいメモリを登録したら、無線機へデータをアップロードします。
1)無線機の接続
CHIRPを起動して、無線機を接続します。「5.バックアップ」1)~2)と同じ。
2)VX3をクローンモードで起動する。
「5.バックアップ」と同じ
3)無線機側のアップロード操作
無線機の「V/M」キーを押します。そうすると、無線機の画面に「WAIT」と表示されます。
4)CHIRPでアップロードを選択
CHIRPの「Raido」メニューから「Upload To Raido」を選ぶ。
5)CHIRPでポートを選択
「Port」は、上述で確認したCOMポートを入力します。
入力すると確認のダイアログが表示されます。内容を確認したらOKボタンを押します。
その後、アップロードのダイアログが表示されます。
無線機側は「RX」と表示されます。
アップロードが完了すると、PC側のダイアログが消え、無線機側は通常モードになります。
という訳で、あまりお金をかけず、メモリ編集ができるようになりました。
新規追加したい場合は、PCを使わなくても登録はそれなりに出来るのですが、メモリを入れ直したり、バンク編集するときは表形式で編集できる方が楽です。
さて、後は航空祭を待つばかりですね。通信機の持ち込み禁止になったりして。その前に、羽田に行きますかねぇ。
コールサインは「JJ1NWY」です。よろしくお願いします。>マチュア無線士各位
局免って、以前はドットプリンタの出力ではあったものの、もっと厚い紙で免許証っぽかったはずですが、今はただのプリンタ用紙なんですね。簡単に偽造されそう。
結局、総務省 電波利用 電子申請・届出システム Liteで、ユーザ登録してから3週間で発行されました。長いんだが、短いんだか微妙ですね・・・。
さて、局免が来る間、VX-3のメモリを登録してみました。今日は、VX-3のメモリ編集について記事にしてみました。
エアーバンドは割り当て周波数があるので、これをメモリに登録し、サーチすることで、効率よく通信内容を聞くことができます。
このために通信機のメモリに周波数を登録する必要があるのですが、テンキーが無い無線機で周波数を登録するのは結構面倒です。
よく、無線機ショップからは「エアーバンドスペシャル」なるモデルが出ていますが、これは全国各地の空港の使用周波数をメモリに登録済のモノが販売されています。便利そうですが、自分が使わない周波数があったりして、使い勝手が良いかは疑問です。自分でメモリを編集できれば、自分に使い勝手が良い無線機に仕上がります。
それで、最近の機種を見ると、PCでメモリを編集できるようメーカーからソフトが出ています。PC上でぱっぱと編集して、無線機に接続して反映すれば楽に登録ができます。
自分が購入したVX-3はメーカーからPC編集ソフトが出ていませんが、フリーソフトとプログラミングケーブルを使うことで、PC上でメモリ変更ができます。
この方法を調べてみると情報が少ないです。なので、VX-3のメモリ管理方法を紹介したいと思います。
尚、このやり方はメーカーが保障していないと思われるので、実施する場合は自己責任でお願いします。また、質問いただいても答えられない場合が多いと思います。
1.メモリ管理方法の概要
VX-3ではクローニングケーブルを使って同機種へメモリをコピーできます。
この機能を使って、PCへダウンロードとPCからアップロードを行います。
PCソフトは、フリーでオープンソースの「CHIRP」を使います。
https://chirp.danplanet.com/projects/chirp
このCHIRP上で、メモリのダウンロード、メモリの編集、メモリのアップロードをして、メモリを管理します。
無論、ダウンロードしたデータは、ファイルに保存してバックアップしておくことができます。
2.プログラミングケーブルの入手
メーカーが販売されているクローニングケーブルは、通信機のMIC/SP端子同士に接続して使いますので、このケーブルではPCと接続できません。通信機のMIC/SP端子とUSBで接続できるプログラミングケーブルが必要になります。
Amazonで「プログラミングケーブル」を検索すると、いくつか出てきますので、USB-ステレオプラグのプログラミングケーブルを購入します。
以前は、VXシリーズのプログラミングケーブルがいくつかの無線ショップから販売されていたようですが、現在はほとんど販売はされておらず、販売していても7千円ぐらいして、とても高価です。
USBアナログ変換のケーブルで7千円なんてボリ過ぎです。20年前は秋葉に行けば500円ぐらいで手に入ったモノのですが・・・。
で、中華製の安い奴を購入しました。「SODIAL(R)USBプログラミングケーブル+ドライバーソフトウェアCD VX-5Rのため」というもので、424円と破格です。
VX-5R向けのようですが、同じYAESU機器だし、USB-ステレオプラグの変換なんてどれも一緒だろう。ということで、購入にしてみました。
中国(?)から発送しているらしく、注文してから届くのに丸1週間かかりました。本当に動くのか心配でしたが、無事に動作しました。
届いたものは、ドライバらしきCDとケーブル。CDは怪しいので開いていません。
3.CHIRPのダウンロード、インストール
PC上で使うCHIRPをインストールします。
まず、https://chirp.danplanet.com/projects/chirpから自分のプラットフォームあったプログラムをダウンロードします。
ちなみに、提供されてプラットフォームは、Winodws、Mac、Linuxです。
結構頻繁にアップデートされているようですが、メジャーアップデートは5年前で、最近のソフトに使い慣れていると使い勝手は最悪です。
とはいえ、無料で無線機のメモリが編集できることに、開発者に感謝しつつ使いましょう。
ダウンロードのリンクを辿って、このダウンロードページでダウンロードしました。
Windows版はインストーラ付属のバイナリファイルがあるので、これをダウンロードします。自分は、「chirp-daily-20180906-installer.exe」をダウンロードしました。ダウンロードしたらインストーラを実行します。
念のため、ウィルスチェックやSHA1SUMなどのハッシュ値の確認をしておくことをお勧めします。
4.プログラミングケーブルの接続と確認
プログラミングケーブルをPCと接続します。初回接続時は、OSがドライバーを自動でインストールします。
Windows10(ビルド番号:17134.285)では、OSが自動認識したドライバーで問題ありませんでした。
インストールが完了したら、接続したプログラミングケーブルがどのシリアルポートに割当たっているか確認します。
スタートメニューから「Winodwsの設定」-「デバイス」で、そのPCに接続しているデバイス一覧を参照します。この例では、「COM3」というシリアルポートに接続していることが分かります。
5.バックアップ
VX-3を使っていて何もメモリ登録していなければ良いですが、プログラミングケーブルが届くまでの間、待ちきれず、せっせとメモリ登録したものがありますので、まずはこれをバックアップします。
1)CHIRPを起動する。
起動すると、当然何もデータは表示されません。
2)プログラミングケーブルでVX-3とPCを接続する。
VX-3側はMIC/SPジャックに差し込みます。PC側は空いているUSBポートに差し込みます。(上述通り、接続されるCOMポートを確認しておきます。)
3)メニューでダウンロードを選択
CHIRPの「Raido」メニューから「Download From Raido」を選ぶ。
4)ポートと機種を選択
「Raido」ダイアログが表示されるので、「Port」「Vendor」「Model」を選択します。
「Port」は、上述で確認したCOMポートを入力します。
入力すると、機種側の操作方法が表示されます。内容を確認したら、OKボタンを押します。
ダウンロード中の表示がされます。
5)VX3をクローンモードで起動する。
「FW」キーを押しなら、電源ボタンを押すと、クローンモードで立ち上がります。
6)無線機側のダウンロード操作
無線機の「BAND」ボタンを押して、ダウンロードを開始します。
ダウンロード中は「TX」と表示されます。シグナルメータでダウンロードの進捗を表示します。
7)ダウンロード完了
ダウンロードが完了すると、ダイアログが消えて、画面上にダウンロードされたデータが表示されます。
6.メモリ編集
CHIRPの画面は非常に使い難いです。
一旦、使いたい周波数の一覧をExcelなどの表計算ソフトを使って整理しておくことをお勧めします。
また、周波数は昇順にメモリへ登録することをお勧めします。
現在の技術では検索する場合は昇順に検索するのが一番早いのです。
(VX-3は、チャンネル登録の仕方による性能差は少ないようですが、プログラマとしては常識的な話です。)
市販されている周波数帳を参照して一覧を作ったら、それを参考にCHIRPへ反映します。
CHIRPは、コピペのショートカットキーが使えないので、使い勝手が悪いです。
Import/Export機能があるので、これを使えば楽なようです。
(後から気が付いたのでImport/Export機能の使い方は割愛します。)
7.アップロード
CHIRPで使いたいメモリを登録したら、無線機へデータをアップロードします。
1)無線機の接続
CHIRPを起動して、無線機を接続します。「5.バックアップ」1)~2)と同じ。
2)VX3をクローンモードで起動する。
「5.バックアップ」と同じ
3)無線機側のアップロード操作
無線機の「V/M」キーを押します。そうすると、無線機の画面に「WAIT」と表示されます。
4)CHIRPでアップロードを選択
CHIRPの「Raido」メニューから「Upload To Raido」を選ぶ。
5)CHIRPでポートを選択
「Port」は、上述で確認したCOMポートを入力します。
入力すると確認のダイアログが表示されます。内容を確認したらOKボタンを押します。
その後、アップロードのダイアログが表示されます。
無線機側は「RX」と表示されます。
アップロードが完了すると、PC側のダイアログが消え、無線機側は通常モードになります。
という訳で、あまりお金をかけず、メモリ編集ができるようになりました。
新規追加したい場合は、PCを使わなくても登録はそれなりに出来るのですが、メモリを入れ直したり、バンク編集するときは表形式で編集できる方が楽です。
さて、後は航空祭を待つばかりですね。通信機の持ち込み禁止になったりして。その前に、羽田に行きますかねぇ。
無線側に出力端子があるのかなと思ったら、なんと
MIC/SP端子とUSBで接続するんですね。へぇー。
DIY的な作業がおもしろそうでした。
by starwars2015 (2018-10-08 15:09)
大昔のデータ通信は音響信号でデータのやりとりしてましたからね。本来、RS232Cというシリアルポートを使うんですが、レガシーインターフェースで今のパソコンでは無くなっているんですよね。その代わりにUSBの変換ケーブルを使うのです。
こういうところはアマチュア無線の面白いところですね。他にも、アンテナを自作してみたり、楽しみ方があります。
by 弐号 (2018-10-08 18:33)
たほうがいい
by 카지노사이트 (2020-11-16 12:12)
使う
by 카지노사이트 (2020-11-16 12:12)