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PCのベンチマーク [PC]

前回のPC組み立てからの続きです。

EOSM2_102_0013.jpg
この写真はPC内部のイルミネーションです。ケースの側面を透明なアクリル板にして、中身を見せるのが最近の流行みたいですね。

PCが組みあがったので、前のPCとの違いを測るため、ベンチマークをかけてみたいと思います。
古いPCのベンチーマーク結果は、こちらを参照してください。

今回も長いので、興味のない方は、読み飛ばしてください。
結果だけ見たい人は、最後に結果をまとめていますので、参考にどうぞ。

まずは、新しいPCのスペックをCPU-Zを使って、偽物を掴まされていないか、狙った設定ができているか、を確認します。

CPU_info.jpg
CPUは、AMD Ryzen 7 3700Xです。7nmプロセスルールで消費電力が抑えられています。まだ、オーバクロックしておらず、周波数も定格ですね。パッチもんではなく、ちゃんとしていました。
ちなみに、Intelの最新CPUは、まだ、14nmプロセスルールで、先代から進化していません。コア数やら周波数を上げることで、性能を上げていて、その結果、ソケット形状の互換もなく、TDPが抑えられず、発熱も凄いようです。
そういった理由で今回はIntel製をパスしました。ただ、電力制御やオーバークロックのチューニング性はIntelの方がよさそうです。

MB_info.jpg
マザーボードは、ASUS PRIME X570-Pです。最新のB550チップセットのマザーが発売されましたが、それを待たず、こちらを購入してよかったです。B550はスペックの割には高いです。まっ、発売直後はご祝儀価格なので、これから安くなるとは思いますが。

VIDEO_info.jpg
ビデオカードは、ASUS製nVidia GeForce GTX1650です。GTX16シリーズのエントリーモデルで、補助電源が不要なビデオカードです。このビデオカードで、ようやく、4Kのフルカラーが見れるようになります。

Nvidia_config.jpg
これは、nVidiaのドライバ設定画面です。DisplayPort 1.4のビデオケーブルで接続すると、ビデオカードの設定画面で、色の深度が10bpcで、フルダイナミックレンジの設定ができるようになります(オレンジ色の枠線内)。
ちなみに、HDMI 2.1対応ケーブルではこの設定ができませんでした。このビデオカードのHDMIインターフェースがなぜか2.0aなので、容量が足りないのです(設定しても、エラーもなく設定が戻るだけで、よくわからないんだよね)。
HDMIでフルな4Kを楽しむ場合は、HDMI 2.1インタフェースが必要となります。よく、HDMI 2.0だから4Kが使えるなんて謡っているものがありますが、HDMI 2.1じゃないとフルの4Kが使えないです。以前の記事を参照。HDMIは、各メーカーの思惑が重なって、規格が乱立し、訳が分からない状態です。こうなると、規格と言えないですね。

mem_befor.jpg
それで、メモリの情報を見ると、周波数が、1064.5Mhzと、DDR4の定格周波数になっています。メモリはDDR4 3200を購入したので、1600Mhz(表記の1/2の周波数)になっていないと駄目なはず。

どうやら、オーバークロックメモリなので、BIOS等で周波数の設定をしないと駄目なようです。

メモリには、SPDという動作諸元がメモリ内に記録されています。その中で、メモリメーカーが保証している(?)、XMPというオーバークロック向けの情報があるのですが、これに合わせて設定をしないと、いけないようです。

XMPという規格はIntelの規格なのですが、AMDのCPUでも、ASUSのマザーボードはこれを読み取って、XMPに合わせた設定をしてくれます。

BIOS_mem.jpg
今回購入したマザーボードの場合、BIOS(UEFI)画面で、Ai Tweaker上のAi Overclock Tunerで、D.O.C.Pを選ぶと、メモリのXMPに合わせてメモリをオーバークロックしてくれます。

ASUSのX570系マザーボードのBIOS(UEFI)については、このブログが参考なりました。ありがとうございます。

mem_afer.jpg
BIOS(UEFI)で設定を変え、リブートすると、メモリのクロックが1596.8Mhz(3200)になりました。

これで、ようやくベンチマークができます。
尚、ベンチマーク結果は、1回測定の参考値です。時間もないので、数回やった平均値とはしていません。
が、何回か実施しててそれほどズレた結果にはなっていないので、参考にはなると思います。


まずは、Cinebench R2.0でCPU性能を測ります。

Cinebench_R20.jpg
おおっ、スコアが4753でした(スクリーンショットは画像解像度が低くて、数字が読めませんね・・・)。画面描画もサクサクと進みます。以前のPCはスコアが1332だったので、性能が約3.7倍の上がっています。

ちなみに、メモリをオーバークロックする前は、4693でしたので、メモリのオーバークロックしての効果があるようです。とはいえ、差は100以下なので、体感はないです。

次に、CrystalDiskMarkで、SSD性能を測ります。(前回、測ったHDDの性能は割愛します。)

M2_SSD.jpg
これはWD の M.2 SSDの性能です。以前のPCでは500MB/s程度の速度でしたが、今回は、2400MB/sが出ていて、見込み通り約4倍の速度が出ています。体感でも、PC起動やLightroom起動(カタログの読込含む)が数倍速くなっています。ストレスがありません。

SAMSUN_SSD.jpg
これは、サムソン製SSDです。以前のPCでは、SATA3コネクタが故障し、SATA2に接続して縮退運転していたサムソンのSSDは、しっかり期待通りの性能が出ています。やっぱり、SSDはSATA3(6Gbps)に差して使わないと駄目ですね。

次は、FFベンチマークです。GTX16シリーズのエントリーカードはどれぐらいの性能でしょうか。

FF_1.jpg
前回、動作していた最小解像度での動作ですが、当然、快適に動作します。

FF_2.jpg
前回、動画困難だったFHDでも快適に動作するようです。素晴らしい。

FF_3.jpg
解像度4Kではどうでしょうか。やっぱり、コマ落ちしてますね。CPU負荷が低いので、ビデオカードがボトルネックになっているようです。写ってませんが、GPU温度は78℃まで上がってました。これはなんとかしないとまずいです。

FF_4.jpg
やっぱり、4Kでは動作困難ですね。

FF_5.jpg
WQHDの解像度で、普通な動作なようです。ゲームする人は、もっと上位のビデオカードを入れる必要があります。


あと、最近の自分のPCの使用目的として、ブログ更新と閲覧のほかに、Lightroomでレタッチと現像を行います。
このLightroomでの現像時間を測ってみました。

Lightroom.jpg
以前の記事で、掲載を忘れたのですが、以前のPCでは、3分15秒/100枚かかっていました。
今度のPCではなんと、1分19秒/100枚で完了します。1/2以下の時間です。すばらしい。

タスクマネージャーを見ると、CPUの負荷が高いです。当初、現像もビデオカードのレンダリングエンジンを使ってやるのかと思って、ビデオカードの負荷も上がると想定したのですが、GPUの使用率は全然上がらず、CPUの負荷だけが上がります。CPUでガリガリとエンコードしているんですね。現像はCPUパワーがモノを言うようです。

ちなみに、レタッチ時にはグラフィックアクセラレーションを使うようです。何枚かレタッチしてみましたが、処理の重いノイズリダクションは、古いPCで画面反映に数秒を要していましたが、新しいPCでは、即時反映されます(画面右下に現れるグルグルが出る間もなく描写が終わります)。すばらしい。
これで、航空ショーで3000枚撮っても、レタッチや現像がはかどります。

さて、今回、初めて組むパーツなので、CPU、GPUの温度もモニターして、ファン回転数を調整し、なるべく静かにしながら、稼働温度を下げなければなりません。
実際、マザーボードのユーティリティを使って、自動設定したのですが、CPU温度が60℃から下がりません。GPU温度は78℃まで上がってました。

温度の計測は、マザーボードやビデオカードに付属のユーティティソフトを使って読み取りますが、ケース内温度となぜかチップセンサー温度が見れないSSDについては、温度センサーを付けて参考値にします。
(M.2 SSDは、RAIDにしているせいか、WDユーティリティやS.M.A.R.T情報が読み取れません。そのうち調べてみます。)

IMG_0464.jpg
昔から使っているケースに付けてる温度計。CPU表示のところは、センサーをSSDのチップに張り付けてます。HDD表記のセンサは残念ながら断線して使えません(先日、弄っていたら断線してしまいました。泣)。SYS表記のセンサーは背面ケースファンの前につけてケース内温度を測ります。

EOSM2_102_0016.jpg
M.2 SSDは熱くなるというので、センサーを付けて測ってみます。M.2 SSDのチップに耐熱アルミテープでセンサを張り付けます。
アルミテープを張ることで放熱が悪くなる気もしますが、今のことろ、問題ないようです(サバイバル用のアルミシートのあれと同じで保温効果が出てしまう)。
この後、放熱効果を期待して、アルミテープをフィン状にして張り付けてあります(効果は未知数)。アルミ製の洗濯バサミでも挟んで付けた方がよいかな。(70年台の空冷エンジンなバイクは熱ダレ防止のため、アルミ製洗濯バサミをエンジンのフィンに挟んでいたとか。)

EOSM2_102_0015.jpg
ケース内温度センサーは、こんな感じで取り付け。

あと、消費電力も調べます。

IMG_0461.jpg
消費電力は、電源コンセントケーブルに流れている電流をクランプメータで測ります。この写真は起動時の電流値。
最近はワットチェッカーが安く買えますが、昔ながらのクランプメータで電流を測定した方が、瞬間の流入電流が分かって(メータを読み取れれば)よいです。
電源の容量以上の電力は消費しませんが、稼働時の消費電力が、これで把握できます。

ただ、以前のPCでも消費電流を測ったのですが、記録が見当たらずです。残念。

さて、ネタが尽きませんが、これ以上ダラダラと書いていると、いつ終わるのかわからないので、結果をまとめました。
各ベンチマークの結果とファン調整調整結果の温度も参考に載せておきます。

ベンチマーク結果
Ryzen7_results.jpg
本来は何回か計測し、特異値は除いた平均値を結果としますが、時間もないし、趣味だし、1回計測による参考値です。先にも書いてある通り、何回かは実行していて、似たような数値にはなっているので、参考にはなると思います。
ちなみに、室温は26.4℃でした。エアコンがまだついていないので、±0.5℃ぐらいの変動がある状態でした。


最大で200W以上を電力を消費しています。普通のネットを見るだけでも、60Wぐらいの電力を消費しているようです。
Ryzenはピーク時の電力はそうでもないが、平均電力が高いといわれています。
アイドルが短い時間でスリープするように設定しました。


これで、落ち着いて、PCを使えるようになりました。


EOSM2_102_0012.jpg


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コメント 4

いっぷく

私もマシンの状態を見るのに、cpu-z、CrystalDiskMark、シネベンチなど使っています。
ノートパソコンの中には、メモリを1枚追加でさしてもcpu-zで「dual」にならない場合があり、拡張に悩むことも少なくありません。
by いっぷく (2020-06-27 03:39) 

弐号

いっぷくさん
メモリは相性問題という訳が分からない微妙な稼働条件不一致による動作不可な事がありますよね。dualで動作させるには同一メーカーの同一モデルじゃないと動かない事が多いみたいです。仕様条件が一致すれば動けば良いのに。と思います。
by 弐号 (2020-06-27 08:39) 

starwars2015

さすが新品のマシン、順調の稼働しているようですね。
これだけ高性能なマシンだとLightroomの起動時間も
短縮されるんでしょうね。
RAW現像よりも起動時間の方がイラっとくることがあります。
by starwars2015 (2020-06-27 09:40) 

弐号

starwars2015さん
Lightroomはカタログファイルを読むのに時間がかかるんですよね。
カタログファイルもSSDに入れておくとかなり速くなりますよ。
by 弐号 (2020-06-27 15:15) 

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