EOS R6のローリングシャッター歪み [写真]
タイムラプスで日の出を撮っていたので、朝からブログ書いています。日の出のタイムラプスは、陽が上がった時の構図も考慮する必要があるので難しいですね。
さて、今回は、先日撮影したカートレースの電子シャッターのローリングシャッター歪みな作例?です。
まずは、物理シャッターで撮影した写真です。
この場所では、流し撮りした写真しかないので少し分かり難いですが、走っているカートの後ろにある紅白のクラッシュパッドは普通に四角な箱というのが分かります。
ちなみに、これはEOS M6 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMで撮影してます。
背景の紅白クラッシュパッドが微妙に平行四辺形になって、右に傾いてきていますね。ここでは、コーナー入口なので被写体の速度は遅く、レンズを振る速度も遅いです。クラッシュパッドの配置の関係で傾いているように見える気がしないでもないが、ただ、そうなのか写真からは区別ができない。
別のカット。被写体がエイペックスを超えて加速に入るので、レンズを振る速度もこの時点から速くなります。クラッシュパッドの傾きが少し大きくなっている。
コーナーの脱出にかかると、被写体はさらに加速するので、背景の紅白クラッシュパッドが平行四辺形の傾きが激しくなります。
別の被写体。当然、速い子は歪みが酷いです。被写体を止め切って、ヘルメット内の瞳にピントが合い、うまく流し撮りが決まったと思ったら、背景を見てがっかりです。シャッター速度は1/125秒です。
同じ場所で、奥を走るカートを捉えたショットです。手前の紅白クラッシュパッドは、先の写真の背景の同じクラッシュパッドですが、逆に傾いているのが分かります。カメラを振る方向で傾く方向が変わるのが分かります。背景の看板も傾ているのわかりますね。被写体はきちんと撮れていますが、他が左に傾いているので、何か気持ち悪い写真になってしまっています。ほんと、がっかりです。
別の場所のカットです。これは、物理シャッターで撮影した写真です。後ろの看板と地面に埋め込んだ青いタイヤに注目。きちんと垂直に立っているのが分かります。
数台を一緒に撮ろうと引き気味で撮影した写真で分かり難いですが、後ろの看板が左に傾いています。
背景の地面に埋め込んだタイヤの形が変形しています。看板の絵も傾いていて、アニメのトムとジェリーの画風になってます。もう、酷いですね。
これも同じです。看板が傾いているのが分かります。
まーっ、これ程、酷いとは思わなかった。全体的に同じように傾いているんだったら良いけど、場所によってはちゃんとしているので、見ていて気持ち悪くなってきます。
レンズを振る速度が速いと歪みが出る感じです。
判っちゃいたがこれ程とは思わなんだ。当然、もっと速くカメラを振った写真は他にもいくつかあって、ブレているから使わなかったけど、立っている人が45度位傾いている写真もありました。
これが写真として成立するんですかね?
レンズによって被写体が歪んだり、撮像素子によって粗かったりするが、これと同じともいえる。
更に、流し撮りして背景が流れていたり、露出を変えて実際とは違う明るさの写真だったり、ハイキーにして薄い色の写真や、ぼかした写真も、撮影方法によって加工された画像でもあるので、これも同じともいえる。
とすると、写真とはなんだろうか?
という疑問が湧いてきます。
画像加工禁止なフォトコンも見かけますが、写真の定義をちゃんとできているんですかね。と考えると、曖昧な基準で写真って成立しているんですね。ちゃんちゃらおかしい気がしてきます。
まぁ、写真に限らず、コンテストと言われるモノは、審査員によって基準が変わる曖昧な競技(?)なので、しょうがないですね。これ以上は、感性とは?という、不毛な話になりそうなのでやめます。
デジカメという機械の進化の通過点ということなのでしょうが、少なくとも言えることは、本来の姿を撮影する場合、EOS R6の電子シャッターは、まだ動きモノでは使えないということですね。EOS R6だけじゃないですが。
とはいえ、R6の場合、秒間12枚のメカシャッターがあって、これで十分なので特に困らないです。
ただ、ただ、電子シャッターの優位性が生かせないのが、ほんと残念。やれやれ。
そういえば、先幕シャッターは試していなかったな・・・。
電子シャッターといえば、先日、発表されたNikonのZ9は物理シャッター廃止して、電子シャッターのみにしていますが、どうなんでしょうね。
論理的な計算によると、搭載撮像素子の呼び出し速度はシャッター速度の1/8000秒までは耐えられるらしいが、実際に使わないと判らないですかね。
Rシリーズでは、ローリングシャッター歪みってほとんど公言されていなかったし、カメラ雑誌も一部は掲載されていたけど、あまり取り上げられなかったですよね。αなんか新幹線車内から撮影した酷い作例を見かけたけど・・・。高速動作する被写体の撮影は一般的ではないのか、メーカー忖度が強いのか・・・。
Nikonという会社は、撮影に関して妥協した製品は出さないと思うので、きっちり使えると思うだがちょっと心配しますね。
今週は、久しぶりの通勤があって疲れているせいか、辛口な記事になってますかね。w
さて、今回は、先日撮影したカートレースの電子シャッターのローリングシャッター歪みな作例?です。
まずは、物理シャッターで撮影した写真です。
この場所では、流し撮りした写真しかないので少し分かり難いですが、走っているカートの後ろにある紅白のクラッシュパッドは普通に四角な箱というのが分かります。
ちなみに、これはEOS M6 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMで撮影してます。
背景の紅白クラッシュパッドが微妙に平行四辺形になって、右に傾いてきていますね。ここでは、コーナー入口なので被写体の速度は遅く、レンズを振る速度も遅いです。クラッシュパッドの配置の関係で傾いているように見える気がしないでもないが、ただ、そうなのか写真からは区別ができない。
別のカット。被写体がエイペックスを超えて加速に入るので、レンズを振る速度もこの時点から速くなります。クラッシュパッドの傾きが少し大きくなっている。
コーナーの脱出にかかると、被写体はさらに加速するので、背景の紅白クラッシュパッドが平行四辺形の傾きが激しくなります。
別の被写体。当然、速い子は歪みが酷いです。被写体を止め切って、ヘルメット内の瞳にピントが合い、うまく流し撮りが決まったと思ったら、背景を見てがっかりです。シャッター速度は1/125秒です。
同じ場所で、奥を走るカートを捉えたショットです。手前の紅白クラッシュパッドは、先の写真の背景の同じクラッシュパッドですが、逆に傾いているのが分かります。カメラを振る方向で傾く方向が変わるのが分かります。背景の看板も傾ているのわかりますね。被写体はきちんと撮れていますが、他が左に傾いているので、何か気持ち悪い写真になってしまっています。ほんと、がっかりです。
別の場所のカットです。これは、物理シャッターで撮影した写真です。後ろの看板と地面に埋め込んだ青いタイヤに注目。きちんと垂直に立っているのが分かります。
数台を一緒に撮ろうと引き気味で撮影した写真で分かり難いですが、後ろの看板が左に傾いています。
背景の地面に埋め込んだタイヤの形が変形しています。看板の絵も傾いていて、アニメのトムとジェリーの画風になってます。もう、酷いですね。
これも同じです。看板が傾いているのが分かります。
まーっ、これ程、酷いとは思わなかった。全体的に同じように傾いているんだったら良いけど、場所によってはちゃんとしているので、見ていて気持ち悪くなってきます。
レンズを振る速度が速いと歪みが出る感じです。
判っちゃいたがこれ程とは思わなんだ。当然、もっと速くカメラを振った写真は他にもいくつかあって、ブレているから使わなかったけど、立っている人が45度位傾いている写真もありました。
これが写真として成立するんですかね?
レンズによって被写体が歪んだり、撮像素子によって粗かったりするが、これと同じともいえる。
更に、流し撮りして背景が流れていたり、露出を変えて実際とは違う明るさの写真だったり、ハイキーにして薄い色の写真や、ぼかした写真も、撮影方法によって加工された画像でもあるので、これも同じともいえる。
とすると、写真とはなんだろうか?
という疑問が湧いてきます。
画像加工禁止なフォトコンも見かけますが、写真の定義をちゃんとできているんですかね。と考えると、曖昧な基準で写真って成立しているんですね。ちゃんちゃらおかしい気がしてきます。
まぁ、写真に限らず、コンテストと言われるモノは、審査員によって基準が変わる曖昧な競技(?)なので、しょうがないですね。これ以上は、感性とは?という、不毛な話になりそうなのでやめます。
デジカメという機械の進化の通過点ということなのでしょうが、少なくとも言えることは、本来の姿を撮影する場合、EOS R6の電子シャッターは、まだ動きモノでは使えないということですね。EOS R6だけじゃないですが。
とはいえ、R6の場合、秒間12枚のメカシャッターがあって、これで十分なので特に困らないです。
ただ、ただ、電子シャッターの優位性が生かせないのが、ほんと残念。やれやれ。
そういえば、先幕シャッターは試していなかったな・・・。
電子シャッターといえば、先日、発表されたNikonのZ9は物理シャッター廃止して、電子シャッターのみにしていますが、どうなんでしょうね。
論理的な計算によると、搭載撮像素子の呼び出し速度はシャッター速度の1/8000秒までは耐えられるらしいが、実際に使わないと判らないですかね。
Rシリーズでは、ローリングシャッター歪みってほとんど公言されていなかったし、カメラ雑誌も一部は掲載されていたけど、あまり取り上げられなかったですよね。αなんか新幹線車内から撮影した酷い作例を見かけたけど・・・。高速動作する被写体の撮影は一般的ではないのか、メーカー忖度が強いのか・・・。
Nikonという会社は、撮影に関して妥協した製品は出さないと思うので、きっちり使えると思うだがちょっと心配しますね。
今週は、久しぶりの通勤があって疲れているせいか、辛口な記事になってますかね。w
R6の電子シャッターの幕速度は1/60と出てますから,厳しいですね。
積層型センサーだとそこまでひどくないですよ。
α9で/150,R3で1/180,α1で1/200ですから,メカシャッターの無いZ9は更に上のはずです。
by JM7XZC (2021-11-06 09:22)
JM7XZCさん
幕速度の情報は検索すると色々出てますね。1/60秒=0.017秒もかかるんだったらダメですね。サーキットだと0.01秒差で1周約1〜2m差が出るので、流し撮りすると、その分が歪むわけですね。こりゃ駄目だわ~。
by 弐号 (2021-11-06 11:33)
流し撮りでヘルメット内の瞳にピントが合っているのに驚きました。
すごいですね。
ローリングシャッター歪みを抑制するには、積層型センサーが必須で
Z 9は1/250秒でストロボ同調できる幕速度があるそうです。
by starwars2015 (2021-11-07 09:29)
starwars2015さん
この子は、今日の菅生で行われている、SL全国大会という全国規模の大会で、ダブルエントリーして史上初のダブル優勝してましたね。挫折しなければ、将来有望なドライバーです。
センサーの読み出し速度って速くなりませんね・・・。
by 弐号 (2021-11-07 15:33)
クルマの様にエンジン屋から電気屋が主力のステージにカメラメーカーも光学屋から電子屋にという流れになりますね
こうなるとニコンは厳しそうです。
Z9とは違うベクトルの製品もみたいです。
ヘルメット内の瞳にピントが合っているのには私も驚きました。
by 青い森のヨッチン (2021-11-10 14:00)
青い森のヨッチンさん
レンズ設計が大事なので、方向が間違わなければ、生き残ると思うんですけどねぇ。
ここは、コースでも一番速度が低い所なので、ピントを合わせ易いところなのです。基本、ヘルメットにピントを合わせるので、瞳にも偶然合うのですよね。
by 弐号 (2021-11-10 21:01)