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無線機購入 [アマチュア無線]

先日、無線機のVX−3購入しました。コメントもいただいているので、今日は、VX-3とエアーバンドについてつらつらと書きます。長いので、興味ない方はスルーしてください。

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VX-3はアマチュア無線機です。入門機に位置づけられ、出力が低いながらも、小型で、受信周波数が広く、使い勝手がよい無線機です。

この無線機を購入した主な理由は、航空機を撮影する際、管制塔と飛行機の無線を聞いておくと撮影タイミングが掴みやすくなるためです。

無線に使われる電波の周波数は、細かく使用用途によって割り当てられています。
航空機の無線はエアーバンドと言われる周波数を使います。

エアーバンドは各飛行場や飛行運用用途で細かく割り当てられています。当然、航空自衛隊も例外なく、使う周波数が決められています。
エアーバンドを受信すると、航空機の動きが把握できるので、写真撮影がしやすくなります。
エアーバンドは、一般的に電気屋で販売されているラジオでは受信できないので、専用の機材が必要です。
エアーバンドを受信できる無線機は、航空機を撮影するカメラマンには、必携のアイテムになっています。

ちなみに、無線を受信することは、盗聴でいけないことだと、騒ぐ人がいますが、電波を傍受することは、法律上、なんら問題ない行為です。ただし、傍受した内容を口外してはいけません。傍受した内容を他人に口外したり、公表することは、法律で禁じています。
それでも、無線機メーカーはイメージダウンをきらってか、自主規制により、プライバシーに問題になりそうな、コードレス電話の周波数などは受信できないようにしていたりします。

購入したVX−3というトランシーバーを、運用するにはアマチュア無線技士4級以上の資格が必要です。受信だけの運用する場合でも、開局申請をして無線局の登録が必要です。
ということで、自分は開局申請中の状況ですので、まだ使えません

アマチュア無線技士は、昔は工業系の必須資格でしたので、結構、取得している人が多いようですね。
自分も16才の時に電話級を取得しています。電話級は今の4級です。級によって、モールス信号を取り扱えたり、高い電波出力の無線機が取り扱えるようになります。

エアーバンドは、アマチュア無線機や専用のトランシーバーの他に、受信専用のレシーバーというものでも聞けます。これは特に資格は不要で誰でも使えます。
しかもレシーバーは受信専用だけあって、受信感度が良いモノが多く、周波数の検索機能が強化されていて使い勝手が良いです。

で、アマチュア無線用の機材は、「レシーバーのように受信改造しなくて良いのか?」と、コメントいただいたのですが、少なくともVX−3でエアーバンドを聞く分には、受信改造は必要無いようです。が、ネット上には情報散乱していて、よく分かっていないです。実際に使ってみるまでは分かりません。

ちなみに、人気があるIC−R6というレシーバーは、0.100~1309.995MHzを受信できるようですが、メーカー自主規制によって受信できない帯域があり、それが、ミリタリーエアーバンドだったりします。
なので、IC-R6でミリタリーエアーバンドを受信するには、受信改造する必要があります。「エアーバインダーは受信改造機を購入せよ」というのは、このためです。
受信改造といっても、ケースを開けて、小さいチップをハンダゴテを使って外すだけなんですが。

あと、トランシーバーは、送信機能があるので、受信機能のみレシーバーより高額です。VX-3はアマゾンで22,690円。IC-R6は18,613円です。
加えて、VX-3の場合、開局申請料の2900円、電波使用料の300円/年を支払う必要があります。

また、トランシーバーの方が技術的な問題でエアーバンドの受信感度が悪かったりします。
例えば、VX−3は、144Hzと433MHzの2つの周波数帯域を主体とする無線機ですので、この周波数帯域の谷間の200MHz〜300MHzの感度が悪くなっています。両方の周波数が干渉しないように、この帯域の感度を落としているようなんですが、これがミリタリーエアーバンドだったりします。
VX-3は2007年に発売された古い製品なので、最近の機種では、こういった技術課題をクリアしているものあるようです。高いですが。
無線機はアンテナの依存度が高いので、アンテナを変更することで受信感度の悪さを解消することができます。数万円かけて高価な機材へ変更するよりも、数千円のアンテナに交換する方が効果があります。

エアバンドを聞くだけであれば、レシーバーが良いと思いますが、それでも、自分がVX-3を選択した理由は、次の通りです。

・最近、災害が多いので、送信できる方がよかった。首都直下型地震がいつ来るか判りませんからね。

・FM放送を聴きながら、他の周波数で待ち受けできる。

VX-3はアマチュア無線機としては出力が低いので、あまり使えないと考えた方が良いです。小さくて、低出力でも良い登山者には人気があるようです。

昨年、入間航空祭で、地元のFMラジオがリアルタイムで解説して放送するようだったので、スマホのインターネットラジオを聞こうとしたら、携帯回線がつながらず・・・。そりゃ20万人も一か所に集まればつながらないよね。
なので、FM放送を聞きながら、航空無線が聞けるってメリットですよね。
また、入間航空祭って人が多いから滑走路が良く見えないです。離陸のタイミングを掴むためにも、航空管制を聞けるのは、カメラを構えるタイミングを掴めるので良いです。

そんな理由で、VX-3を購入したのですが、毎秒100チャンネルのサーチ能力があるIC-R6は捨てがたいですね。

ちなみに、旅客機の場合は「Flightradar」というアプリと併用すると便利ですね。

EOSM2_101_9458.jpg
乾電池用のカバー、定番のショートアンテナとロッドアンテナも購入しました。100ショップで売っていたネックストラップを付けてます。

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