ピント調整(SIGMA USB DOCKの場合) [写真]
※初出時、「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM」を「SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM」と誤記していました。失礼しました。
今回は、SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMのUSB DOCKによるピント調整の話です。長いので、興味の無い方は読み飛ばしてもらえばと。
SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMの場合、撮影距離が28cm/35cm/50cm/2m、焦点距離が18mm/24mm/28mm/35mmの調整ができます。組み合わせると、16通りのパターンがあります。
これは、最初に調整したパターンです。これもなぜか調整後は狂っています。
で、よくよく見ると、調整幅の単位が書いていません。
すっかり、mm単位での調整ができると思って、ターゲットのスケールもmm単位で作ったのだが、無駄に終ったようです。70D本体のマイクロアジャストメントも、よくよく見ると、単位が無いですね・・・。
(こちらのブロガーさんの記事にも、メーカー問い合わせ結果がありますね・・・。がっくり。)
ショックを隠しきれないが、気を取り直して測定します。(というか、はじめに確認しておけよって感じですね。)
それから、マニュアルをみてもスライダーを調整してピント位置を調整しろとしか書いていません。何をもってピントOKとするかは、一切書いていません。
もう、道具だけ用意したから後は勝手にやれという感じがありありです。
それなりの上級者を対象者にしているのは分かりますが、そもそも、ピンずれがあること自体、いかがなものかと思うのに、これはメーカーの姿勢を疑ってしまいます。
こういうところが、迷ったら純正品にしろ言われる所以なのでしょうね。
前置きが長くなりましたが、購入してから約1ヶ月間、試行錯誤の結果、ピント調整のワークフローは次のやり方が良いようです。
※まだまだ、良い方法があるかも知れません。教えてください偉い人。
1)撮影環境の設定(照明等の明るさ)
2)撮影モードの設定(絞り/シャッター速度/測光モード/AFポイント)
3)ターゲットとカメラの設置(撮影距離。焦点距離は、レンズのマークを目安に設定する。)
4)撮影(ライブビューは使わない。ファインダーで被写体を確認する。)
5)レンズを、本体から外しUSB DOCKに接続し、ピント位置を調整。
6)ピント位置の書き換え完了後、本体にレンズをつけなおし、同じ状態で撮影。
7)ずれているようであれば5)からやり直し。
8)別の焦点距離や撮影距離のパターンで調整したい場合は3)からやり直し。
9)すべてのパターンをやり終わったら、焦点距離と撮影距離を元に戻して、最初のパターンで再確認。
10)余裕があれば、別の絞り、シャッター速度で2)からやり直す。
というわけで、この調整作業は、4、5時間は必要な感じです。
面倒なので、撮影距離が2mはやりませんでした。焦点距離が35mmで2mの撮影距離では、被写界深度は深くなるので、そんなにシビアにならなくても良いかと。
最初は、すべてのパターンを撮影して、USB DOCKの調整を1度で行っていましたが、これだと、後で確認するとAFポイントが出鱈目になっていました。これでかなり悩んでいたのですが、1つの焦点距離と撮影距離のパターンで、撮影と調整を交互にするようにしたら、調整後も狂っているようなことはなくなりました。
それぞれのパターンが微妙に影響しているようです。
最終的にはこの設定となりました。
注意点は次の通りです。
・Mモードで、絞り、シャッター速度、ISOはすべて同じにする。
まっ、当然ですね。
・測光モードはピンスポットにする(これによっても測定値がかなり変わる。)
これは盲点でした。当たり前といえば当たり前ですが。
・調整は、16パターンを全部撮影してからでなく、1パターンを撮影・調整後、別のパターンをやる。
上述のワークフローで、9)をやると、大抵、はじめに設定したパターンのピント位置がずれています。
なので、妥協点を見つけないと、このワークフローは無限ループになります。
・ターゲット以外の被写体は写さない。
こんな感じで、背景がごちゃごちゃしていると、駄目なようです。
・明るさは一定にする(被写体の明るさだけはなく、カメラ周辺の明るさも一定な方が良いようです)。
被写体だけに照明していれば良いかと思ったら、そうでもなさそうです。
背景は白で統一し、周辺も明るくするのが良いようです。
・撮影距離は、映像素子の位置と被写体の距離で。
と、こんな感じでしょうか。これだけやって、だめならば、メーカーに持っていくしかないでしょうね。
ターゲットはぴったりに作ったつもりですが、接着剤が乾いたら、微妙にずれていました。まぁ、mm単位で作っても意味がなかったので、これで良しとします。
あと、露出計に現れない光の加減でも、被写界深度がかなり変わるようですね。ちょっと暗くしたら、上の写真だと1mmもないです。このシビアなあたりが、測定する度にAFポイントが変わる要因になっているかもしれません。
ただ、CANON純正レンズでは、どんな条件でもピントは合っていいます。どうしても拭えない疑惑としてこのレンズのファームウェアのバグな気がしてならないのです。
プログラマ的な視点からすると、典型的な「しきい値の判定処理」のバグとしか見えないです。まぁ、デジタルで測れない何かがあるのでしょう。
最近の視力測定は測定機器に目を付けて10秒で測定できる時代なのだから、カメラ本体側に、レンズを付けると自動的に調整する機能があっても良い気がします。コストを考えるとサービスセンターに持って行くのが安上がりだと思いますが。
今回は、
これは、最初に調整したパターンです。これもなぜか調整後は狂っています。
で、よくよく見ると、調整幅の単位が書いていません。
すっかり、mm単位での調整ができると思って、ターゲットのスケールもmm単位で作ったのだが、無駄に終ったようです。70D本体のマイクロアジャストメントも、よくよく見ると、単位が無いですね・・・。
(こちらのブロガーさんの記事にも、メーカー問い合わせ結果がありますね・・・。がっくり。)
ショックを隠しきれないが、気を取り直して測定します。(というか、はじめに確認しておけよって感じですね。)
それから、マニュアルをみてもスライダーを調整してピント位置を調整しろとしか書いていません。何をもってピントOKとするかは、一切書いていません。
もう、道具だけ用意したから後は勝手にやれという感じがありありです。
それなりの上級者を対象者にしているのは分かりますが、そもそも、ピンずれがあること自体、いかがなものかと思うのに、これはメーカーの姿勢を疑ってしまいます。
こういうところが、迷ったら純正品にしろ言われる所以なのでしょうね。
前置きが長くなりましたが、購入してから約1ヶ月間、試行錯誤の結果、ピント調整のワークフローは次のやり方が良いようです。
※まだまだ、良い方法があるかも知れません。教えてください偉い人。
1)撮影環境の設定(照明等の明るさ)
2)撮影モードの設定(絞り/シャッター速度/測光モード/AFポイント)
3)ターゲットとカメラの設置(撮影距離。焦点距離は、レンズのマークを目安に設定する。)
4)撮影(ライブビューは使わない。ファインダーで被写体を確認する。)
5)レンズを、本体から外しUSB DOCKに接続し、ピント位置を調整。
6)ピント位置の書き換え完了後、本体にレンズをつけなおし、同じ状態で撮影。
7)ずれているようであれば5)からやり直し。
8)別の焦点距離や撮影距離のパターンで調整したい場合は3)からやり直し。
9)すべてのパターンをやり終わったら、焦点距離と撮影距離を元に戻して、最初のパターンで再確認。
10)余裕があれば、別の絞り、シャッター速度で2)からやり直す。
というわけで、この調整作業は、4、5時間は必要な感じです。
面倒なので、撮影距離が2mはやりませんでした。焦点距離が35mmで2mの撮影距離では、被写界深度は深くなるので、そんなにシビアにならなくても良いかと。
最初は、すべてのパターンを撮影して、USB DOCKの調整を1度で行っていましたが、これだと、後で確認するとAFポイントが出鱈目になっていました。これでかなり悩んでいたのですが、1つの焦点距離と撮影距離のパターンで、撮影と調整を交互にするようにしたら、調整後も狂っているようなことはなくなりました。
それぞれのパターンが微妙に影響しているようです。
最終的にはこの設定となりました。
注意点は次の通りです。
・Mモードで、絞り、シャッター速度、ISOはすべて同じにする。
まっ、当然ですね。
・測光モードはピンスポットにする(これによっても測定値がかなり変わる。)
これは盲点でした。当たり前といえば当たり前ですが。
・調整は、16パターンを全部撮影してからでなく、1パターンを撮影・調整後、別のパターンをやる。
上述のワークフローで、9)をやると、大抵、はじめに設定したパターンのピント位置がずれています。
なので、妥協点を見つけないと、このワークフローは無限ループになります。
・ターゲット以外の被写体は写さない。
こんな感じで、背景がごちゃごちゃしていると、駄目なようです。
・明るさは一定にする(被写体の明るさだけはなく、カメラ周辺の明るさも一定な方が良いようです)。
被写体だけに照明していれば良いかと思ったら、そうでもなさそうです。
背景は白で統一し、周辺も明るくするのが良いようです。
・撮影距離は、映像素子の位置と被写体の距離で。
と、こんな感じでしょうか。これだけやって、だめならば、メーカーに持っていくしかないでしょうね。
ターゲットはぴったりに作ったつもりですが、接着剤が乾いたら、微妙にずれていました。まぁ、mm単位で作っても意味がなかったので、これで良しとします。
あと、露出計に現れない光の加減でも、被写界深度がかなり変わるようですね。ちょっと暗くしたら、上の写真だと1mmもないです。このシビアなあたりが、測定する度にAFポイントが変わる要因になっているかもしれません。
ただ、CANON純正レンズでは、どんな条件でもピントは合っていいます。どうしても拭えない疑惑としてこのレンズのファームウェアのバグな気がしてならないのです。
プログラマ的な視点からすると、典型的な「しきい値の判定処理」のバグとしか見えないです。まぁ、デジタルで測れない何かがあるのでしょう。
最近の視力測定は測定機器に目を付けて10秒で測定できる時代なのだから、カメラ本体側に、レンズを付けると自動的に調整する機能があっても良い気がします。コストを考えるとサービスセンターに持って行くのが安上がりだと思いますが。
コメント 0