ピント調整用ターゲットの作成 [写真]
先日購入した、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMですが、シグマ製なので、やっぱり、ピントがずれています。
それを見越してUSB DOCKも買ってあるので、早速、調整をしましたが、USB DOCKで調整する度にずれます。
何が悪いか分からないので、とりあえず、測定方法を見直します。まず、調整に使うターゲットを見直します。
今までは、データを頂戴したこのターゲットを使っていたのですが、ちょっと小さいので使いづらいです。
市販品をさがしてみると、Spyder Lenscalという製品があります。Amazonで8,000円ぐらいで販売されています。
PLフィルターを買うか躊躇している人間にとっては、ちょっと高いです。（今月は色々買い物しているので、ほとぼりが冷めてからじゃないと風当たりが強くて・・・。）
で、作り方でぐぐってみると、自作キットを紹介しているサイトがありました。ただ、印刷したものを良く見るとスケールが1mm単位です。USB DOCKのSIGMA Optimization Proは、1mmでピント調整するので、傾けて設置するスケールが1mm単位だと換算するのが面倒です。
調整が楽になるように、このキットを参考に、スケール部分を見直して作り直してみます。目標精度は1mm以内に納められるようにします。
水平の距離に対して斜面の距離の計算は、三角関数で求められます。底辺と斜辺の角度を45度に設定すると1:1.41(√2は1.41で換算)になるので、スケール部分を45度に傾けた場合は、1.41mm単位で目盛りを作れば、調整が楽にできそうです。（合ってますよね？）
まず、作ったのがこれ。水平が出るように、バブル水準器を付けています。
水準器は100円均一で売っているものを流用しました。
分解して、バブル水準器を取り出します。これを水平を出したターゲットに接着剤で取り付けます。
まぁ、気休めな感じですが、まったくのでたらめに水平を出すよりはマシです。
調整中の画像です。これだけ被写界深度が浅いとミリ単位で調整したくなります。
これで、機嫌よく調整をやり始めたのですが、調整のたびに微妙に焦点距離がずれます。
よくよく考えてみると、カメラとターゲットの平行がでていないようです。
例えば、カメラとターゲットの間が28cmの撮影距離で、ターゲットとスケールの間が2cmあるとすると、カメラとスケールまでの280.71mmとなります(280.71≒√280²+20²)。これだけだと1mm以内の誤差に納めることができます。
が、カメラのフランジバック映像素子と平行にターゲットを設置しないと、ターゲットとスケールに対するカメラとの距離が均等になりません。
上の例で言うと、ターゲットがカメラに対して角度が1度ずれると、カメラからスケールまでの距離が281.11mmとなります。
こうなると無視できない数値になります。
次に作成したのがこれ。
調整を始める前に、センターのターゲットにAFポイントを置き、左右のスケールのピント位置が同じになるようにターゲットの角度を調整します。
これによって、カメラとターゲットの平行は保たれるはずです。
これは、平行がでていない例です。右側が手前にピントがあっているので、右側が前に出ているのが分かります。
今回、作ったターゲットの展開図を載せておきます。使う場合はA4サイズで印刷してください。PDFで載せたかったのですが、So-netブログはアップロードできないようです。
自分は、１００円均一で買ったボードに貼り付けましたが、切り出し、組み立てとそれなりに精度が必要になるので、誤差を1mm以内に作るのが大変です。
試作器の数々。完成まで2週間かかりました。製作時間を考えると、買った方が早かったかも知れませんね。妻からは違った痛い視線があります。
実際のレンズの調整は、これも大変でした。次回に続く。
それを見越してUSB DOCKも買ってあるので、早速、調整をしましたが、USB DOCKで調整する度にずれます。
何が悪いか分からないので、とりあえず、測定方法を見直します。まず、調整に使うターゲットを見直します。
今までは、データを頂戴したこのターゲットを使っていたのですが、ちょっと小さいので使いづらいです。
市販品をさがしてみると、Spyder Lenscalという製品があります。Amazonで8,000円ぐらいで販売されています。
PLフィルターを買うか躊躇している人間にとっては、ちょっと高いです。（今月は色々買い物しているので、ほとぼりが冷めてからじゃないと風当たりが強くて・・・。）
で、作り方でぐぐってみると、自作キットを紹介しているサイトがありました。ただ、印刷したものを良く見るとスケールが1mm単位です。USB DOCKのSIGMA Optimization Proは、1mmでピント調整するので、傾けて設置するスケールが1mm単位だと換算するのが面倒です。
調整が楽になるように、このキットを参考に、スケール部分を見直して作り直してみます。目標精度は1mm以内に納められるようにします。
水平の距離に対して斜面の距離の計算は、三角関数で求められます。底辺と斜辺の角度を45度に設定すると1:1.41(√2は1.41で換算)になるので、スケール部分を45度に傾けた場合は、1.41mm単位で目盛りを作れば、調整が楽にできそうです。（合ってますよね？）
まず、作ったのがこれ。水平が出るように、バブル水準器を付けています。
水準器は100円均一で売っているものを流用しました。
分解して、バブル水準器を取り出します。これを水平を出したターゲットに接着剤で取り付けます。
まぁ、気休めな感じですが、まったくのでたらめに水平を出すよりはマシです。
調整中の画像です。これだけ被写界深度が浅いとミリ単位で調整したくなります。
これで、機嫌よく調整をやり始めたのですが、調整のたびに微妙に焦点距離がずれます。
よくよく考えてみると、カメラとターゲットの平行がでていないようです。
例えば、カメラとターゲットの間が28cmの撮影距離で、ターゲットとスケールの間が2cmあるとすると、カメラとスケールまでの280.71mmとなります(280.71≒√280²+20²)。これだけだと1mm以内の誤差に納めることができます。
が、カメラの
上の例で言うと、ターゲットがカメラに対して角度が1度ずれると、カメラからスケールまでの距離が281.11mmとなります。
こうなると無視できない数値になります。
次に作成したのがこれ。
調整を始める前に、センターのターゲットにAFポイントを置き、左右のスケールのピント位置が同じになるようにターゲットの角度を調整します。
これによって、カメラとターゲットの平行は保たれるはずです。
これは、平行がでていない例です。右側が手前にピントがあっているので、右側が前に出ているのが分かります。
今回、作ったターゲットの展開図を載せておきます。使う場合はA4サイズで印刷してください。PDFで載せたかったのですが、So-netブログはアップロードできないようです。
自分は、１００円均一で買ったボードに貼り付けましたが、切り出し、組み立てとそれなりに精度が必要になるので、誤差を1mm以内に作るのが大変です。
試作器の数々。完成まで2週間かかりました。製作時間を考えると、買った方が早かったかも知れませんね。妻からは違った痛い視線があります。
実際のレンズの調整は、これも大変でした。次回に続く。
すごい力作ですね。
これがあれば、ピント調整ばっちりですね。
by starwars (2013-12-30 12:45)
ありがとうございます。ただ、レンズがシビア過ぎるのか、それでも、調整のたびにAFが合わないのです。色々試してみて、だめなら年明けにメーカに問い合わせてみます。
しばらくは、絞りを開けて、距離をとって撮ります。
by 弐号 (2013-12-30 17:42)