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ファイルサーバリプレース後編 [linux]

パソコンの凝った記事ですので、興味ない人は読み飛ばしていただいて、構いません。w

家のファイルサーバが壊れたので、そのリプレースの続きです。

さて、パーツの選定が済み、手元に届きましたので、組んでいきます。

EOSRP_003636.jpg
右が新しく購入したマザーボードで、とりあえず、メモリとSSDを組んだところ。左の旧マザーボードは、CPUファンが付いていますが、新しいマザーボードはファンレスです。静音化に貢献する構成だが、ケース内温度管理が重要になります。

EOSRP_003639.jpg
マザーボード、ケースファン、電源を、PCケースに搭載したところ。小さいケースは、マザーボードを入れるのに苦労するが、ここまでは難なく完了。

で、電源を入れると、反応なし・・・。

当初はPASOULのSSDを疑って、それを外しても同じ。UEFI BIOS画面すら出ない・・・。

一旦、メモリ以外の全てのデバイスを外すと、UEFI BIOS画面は表示される。

メインPCの構築時も、M.2 SSDの認識できなかったので、これを疑って、色々BIOSの設定を変更するが、変わりなし・・・。

試しにHDDを除いて、電源を入れると、UEFI BIOS画面が表示されるようになった・・・。

どうやら、システムドライブにしていたシーゲート製のHDDが昇天していたようだ。
マザーボードの昇天時に、HDDチェックして正常だったんですが・・・。

会社でも、連休中にビルの電源設備点検などで停電するので、連休前に24時間稼働サーバの電源を落として、連休明けて電源を入れると、HDDが起動しない。ってことが良くあるが、それと同じですね。
事前に再起動して動くことを確認しても、時間置いて起動すると動かなくなることがよくあります。

しかし、HDDの故障で、BIOSが起動しないって、どんな故障なんだが・・・。


幸いバックアップHDDは正常なので、こちらで作業を進めても良いが、これが飛ぶと、我が家の想い出が飛ぶので(まぁ、RAWデータは、メインPCのHDDにもあるが・・・)、一旦、バックアップHDDのバックアップが済むまで、作業は中断します。

しょうがなく、HDDを追加発注します。

EOSRP_003666.jpg
購入したHDDは、昨年6月にHDDを入れ替えた時のバックアップHDDと同じものです。半年前は約1万円でしたが、今は1万2千円しました。物価高を身に染みて感じますね。
RAIDを組まないので、こういう場合は、違うメーカーにしてリスク分散するのですが、どうも、シーゲート製は壊れやすい気がするので避けました。リスク分散するつもりが、リスクが集中しますよね。

EOSRP_003671.jpg
左が昇天したシーゲート製のHDDです。こちらは、2018年12月に稼働開始したHDDです。うむー。約4年か・・・。
その前に購入したWD製は稼働しているんですけどね・・・。ファイルサーバを構築してから15年経ちますが、壊れるHDDはシーゲートのみですね・・・。WDは容量が少なくなって、お役目御免のケースが多いです。
やっぱり、シーゲート製って、保証期間が過ぎると、故障するような気がします。
それはそれで、優れた工業製品のだが・・・。

それで、ようやくOSのセットアップができます。

以下の手順で進めます。

1)バックアップHDDの新バックアップHDDへバックアップ
2)M.2 SDDへOSをインストール
3)バックアップHDDからバックアップしているシステムデータをサルベージし、インストールしたOSへ反映。
4)バックアップHDDをデータHDDとして設定し、ファイルサーバを起動。
5)一通り、問題なくファイルサーバとしての機能を確認したら、新バックアップHDDに新データHDDをバックアップ
6)メインPC側に溜まっていたデータをファイルサーバへバックアップ

という感じ。

懸案だったが、M.2 SSDは何もせずとも、いとも簡単に認識し、何も問題なく稼働している。ちょっと、拍子抜けです。

これでしばらく様子見ですね。ただ、このSSD接続していると、HDDアクセスランプが点きっぱなしになります。


ケース内の温度管理については、UEFI BIOSのファンコントローラで行います。
Windowsならば、マザーボードメーカー提供のアプリケーションが使えますが、Linuxはアプリは提供されていないので、UEFI BIOSに頼ります。

fileserver_UEFI_1.jpg
BIOSがUEFIになってから、高機能になりました。ファンコントロールがBIOSで設定できるので驚きです。

fileserver_UEFI_2.jpg
UEFI BIOSのファンコントロール画面です。CPU温度が35度以下の場合は最低回転数にして、騒音を抑えます。CPU温度が60度を超えたらフル回転にします。

おかげで、通常運用時はほぼ無音ですね。

負荷ツールを使って、CPU100%の状態で30分ほど動かしましたが、室温20度で、CPU温度が一旦67度まであがりましたが、65度に落ち着いてその温度を維持していたので、ケース内温度管理は問題はないようです。夏場が気になるところです。

fieserver_screenshut.jpg
OSは、いつものDebian 11.6.0を入れました。ディスクトップはMateです。Cinnamonも入れていますが、サクサク動きます。以前は、ディスクトップマネージャーを使うにはためらうスペックでしたね。

OSのインストールも、特に何も起こらず。ホント、楽になりましたね。
4Kモニタが使えますので、ディスクトップが広々です。4K動画の再生は無理でしたが、2K動画は普通に使えますね。ネットサーフィンぐらいならば、十分使えます。

Screenshot from 2023-02-05 14-24-20.jpg
Compizもサクサク動きますね。

EOSRP_003672.jpg
気になる消費電力ですが、ACケーブルからクランプメータで電流を測ってみましたが、CPU100%時で、約0.33A流れていました。最大で、約30Wの消費電力ですかね。
待機時は、0.18~0.2Aぐらいでした。約20Wぐらいですね。
変更前の待機時が約30Wぐらいでしたので、約2/3の消費電力です。


IMG_1689.jpg
ファイルサーバの外観。赤いHDDアクセスランプが点きっぱなしになります。

IMG_1690.jpg
フロントドアを開くと、リムーバブルなHDDマウントが見えます。5インチマウントは何も接続していません。

IMG_1684.jpg
こんな感じで、机の下に、メインPCの上にファイルサーバを置いています。静かになって何よりです。

性能が良くなって、消費電力も減って、何よりです。

これで、また、10年以上、持ってほしいものです。




おわり。
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コメント 4

an-kazu

ビルの法定停電によるサーバー群の
シャットダウン/再立ち上げ・・・
毎回祈るような気持ちでする( ; ; )

by an-kazu (2023-02-12 16:32) 

JUNKO

詳しいですね、あっけにとられてみています。
by JUNKO (2023-02-12 19:08) 

弐号

an-kazuさん
いつもの風物詩になっていますが、運用担当者は大変ですよねぇ。


by 弐号 (2023-02-12 22:49) 

弐号

JUNKOさん
PC自作歴20年以上です。
飽きずに続けているわけです。www
by 弐号 (2023-02-12 22:51) 

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