ファイルサーバリプレース後編 [linux]
パソコンの凝った記事ですので、興味ない人は読み飛ばしていただいて、構いません。w
家のファイルサーバが壊れたので、そのリプレースの続きです。
さて、パーツの選定が済み、手元に届きましたので、組んでいきます。
右が新しく購入したマザーボードで、とりあえず、メモリとSSDを組んだところ。左の旧マザーボードは、CPUファンが付いていますが、新しいマザーボードはファンレスです。静音化に貢献する構成だが、ケース内温度管理が重要になります。
マザーボード、ケースファン、電源を、PCケースに搭載したところ。小さいケースは、マザーボードを入れるのに苦労するが、ここまでは難なく完了。
で、電源を入れると、反応なし・・・。
当初はPASOULのSSDを疑って、それを外しても同じ。UEFI BIOS画面すら出ない・・・。
一旦、メモリ以外の全てのデバイスを外すと、UEFI BIOS画面は表示される。
メインPCの構築時も、M.2 SSDの認識できなかったので、これを疑って、色々BIOSの設定を変更するが、変わりなし・・・。
試しにHDDを除いて、電源を入れると、UEFI BIOS画面が表示されるようになった・・・。
どうやら、システムドライブにしていたシーゲート製のHDDが昇天していたようだ。
マザーボードの昇天時に、HDDチェックして正常だったんですが・・・。
会社でも、連休中にビルの電源設備点検などで停電するので、連休前に24時間稼働サーバの電源を落として、連休明けて電源を入れると、HDDが起動しない。ってことが良くあるが、それと同じですね。
事前に再起動して動くことを確認しても、時間置いて起動すると動かなくなることがよくあります。
しかし、HDDの故障で、BIOSが起動しないって、どんな故障なんだが・・・。
幸いバックアップHDDは正常なので、こちらで作業を進めても良いが、これが飛ぶと、我が家の想い出が飛ぶので(まぁ、RAWデータは、メインPCのHDDにもあるが・・・)、一旦、バックアップHDDのバックアップが済むまで、作業は中断します。
しょうがなく、HDDを追加発注します。
購入したHDDは、昨年6月にHDDを入れ替えた時のバックアップHDDと同じものです。半年前は約1万円でしたが、今は1万2千円しました。物価高を身に染みて感じますね。
RAIDを組まないので、こういう場合は、違うメーカーにしてリスク分散するのですが、どうも、シーゲート製は壊れやすい気がするので避けました。リスク分散するつもりが、リスクが集中しますよね。
左が昇天したシーゲート製のHDDです。こちらは、2018年12月に稼働開始したHDDです。うむー。約4年か・・・。
その前に購入したWD製は稼働しているんですけどね・・・。ファイルサーバを構築してから15年経ちますが、壊れるHDDはシーゲートのみですね・・・。WDは容量が少なくなって、お役目御免のケースが多いです。
やっぱり、シーゲート製って、保証期間が過ぎると、故障するような気がします。
それはそれで、優れた工業製品のだが・・・。
それで、ようやくOSのセットアップができます。
以下の手順で進めます。
1)バックアップHDDの新バックアップHDDへバックアップ
2)M.2 SDDへOSをインストール
3)バックアップHDDからバックアップしているシステムデータをサルベージし、インストールしたOSへ反映。
4)バックアップHDDをデータHDDとして設定し、ファイルサーバを起動。
5)一通り、問題なくファイルサーバとしての機能を確認したら、新バックアップHDDに新データHDDをバックアップ
6)メインPC側に溜まっていたデータをファイルサーバへバックアップ
という感じ。
懸案だったが、M.2 SSDは何もせずとも、いとも簡単に認識し、何も問題なく稼働している。ちょっと、拍子抜けです。
これでしばらく様子見ですね。ただ、このSSD接続していると、HDDアクセスランプが点きっぱなしになります。
ケース内の温度管理については、UEFI BIOSのファンコントローラで行います。
Windowsならば、マザーボードメーカー提供のアプリケーションが使えますが、Linuxはアプリは提供されていないので、UEFI BIOSに頼ります。
BIOSがUEFIになってから、高機能になりました。ファンコントロールがBIOSで設定できるので驚きです。
UEFI BIOSのファンコントロール画面です。CPU温度が35度以下の場合は最低回転数にして、騒音を抑えます。CPU温度が60度を超えたらフル回転にします。
おかげで、通常運用時はほぼ無音ですね。
負荷ツールを使って、CPU100%の状態で30分ほど動かしましたが、室温20度で、CPU温度が一旦67度まであがりましたが、65度に落ち着いてその温度を維持していたので、ケース内温度管理は問題はないようです。夏場が気になるところです。
OSは、いつものDebian 11.6.0を入れました。ディスクトップはMateです。Cinnamonも入れていますが、サクサク動きます。以前は、ディスクトップマネージャーを使うにはためらうスペックでしたね。
OSのインストールも、特に何も起こらず。ホント、楽になりましたね。
4Kモニタが使えますので、ディスクトップが広々です。4K動画の再生は無理でしたが、2K動画は普通に使えますね。ネットサーフィンぐらいならば、十分使えます。
Compizもサクサク動きますね。
気になる消費電力ですが、ACケーブルからクランプメータで電流を測ってみましたが、CPU100%時で、約0.33A流れていました。最大で、約30Wの消費電力ですかね。
待機時は、0.18~0.2Aぐらいでした。約20Wぐらいですね。
変更前の待機時が約30Wぐらいでしたので、約2/3の消費電力です。
ファイルサーバの外観。赤いHDDアクセスランプが点きっぱなしになります。
フロントドアを開くと、リムーバブルなHDDマウントが見えます。5インチマウントは何も接続していません。
こんな感じで、机の下に、メインPCの上にファイルサーバを置いています。静かになって何よりです。
性能が良くなって、消費電力も減って、何よりです。
これで、また、10年以上、持ってほしいものです。
おわり。
家のファイルサーバが壊れたので、そのリプレースの続きです。
さて、パーツの選定が済み、手元に届きましたので、組んでいきます。
右が新しく購入したマザーボードで、とりあえず、メモリとSSDを組んだところ。左の旧マザーボードは、CPUファンが付いていますが、新しいマザーボードはファンレスです。静音化に貢献する構成だが、ケース内温度管理が重要になります。
マザーボード、ケースファン、電源を、PCケースに搭載したところ。小さいケースは、マザーボードを入れるのに苦労するが、ここまでは難なく完了。
で、電源を入れると、反応なし・・・。
当初はPASOULのSSDを疑って、それを外しても同じ。UEFI BIOS画面すら出ない・・・。
一旦、メモリ以外の全てのデバイスを外すと、UEFI BIOS画面は表示される。
メインPCの構築時も、M.2 SSDの認識できなかったので、これを疑って、色々BIOSの設定を変更するが、変わりなし・・・。
試しにHDDを除いて、電源を入れると、UEFI BIOS画面が表示されるようになった・・・。
どうやら、システムドライブにしていたシーゲート製のHDDが昇天していたようだ。
マザーボードの昇天時に、HDDチェックして正常だったんですが・・・。
会社でも、連休中にビルの電源設備点検などで停電するので、連休前に24時間稼働サーバの電源を落として、連休明けて電源を入れると、HDDが起動しない。ってことが良くあるが、それと同じですね。
事前に再起動して動くことを確認しても、時間置いて起動すると動かなくなることがよくあります。
しかし、HDDの故障で、BIOSが起動しないって、どんな故障なんだが・・・。
幸いバックアップHDDは正常なので、こちらで作業を進めても良いが、これが飛ぶと、我が家の想い出が飛ぶので(まぁ、RAWデータは、メインPCのHDDにもあるが・・・)、一旦、バックアップHDDのバックアップが済むまで、作業は中断します。
しょうがなく、HDDを追加発注します。
購入したHDDは、昨年6月にHDDを入れ替えた時のバックアップHDDと同じものです。半年前は約1万円でしたが、今は1万2千円しました。物価高を身に染みて感じますね。
RAIDを組まないので、こういう場合は、違うメーカーにしてリスク分散するのですが、どうも、シーゲート製は壊れやすい気がするので避けました。リスク分散するつもりが、リスクが集中しますよね。
左が昇天したシーゲート製のHDDです。こちらは、2018年12月に稼働開始したHDDです。うむー。約4年か・・・。
その前に購入したWD製は稼働しているんですけどね・・・。ファイルサーバを構築してから15年経ちますが、壊れるHDDはシーゲートのみですね・・・。WDは容量が少なくなって、お役目御免のケースが多いです。
やっぱり、シーゲート製って、保証期間が過ぎると、故障するような気がします。
それはそれで、優れた工業製品のだが・・・。
それで、ようやくOSのセットアップができます。
以下の手順で進めます。
1)バックアップHDDの新バックアップHDDへバックアップ
2)M.2 SDDへOSをインストール
3)バックアップHDDからバックアップしているシステムデータをサルベージし、インストールしたOSへ反映。
4)バックアップHDDをデータHDDとして設定し、ファイルサーバを起動。
5)一通り、問題なくファイルサーバとしての機能を確認したら、新バックアップHDDに新データHDDをバックアップ
6)メインPC側に溜まっていたデータをファイルサーバへバックアップ
という感じ。
懸案だったが、M.2 SSDは何もせずとも、いとも簡単に認識し、何も問題なく稼働している。ちょっと、拍子抜けです。
これでしばらく様子見ですね。ただ、このSSD接続していると、HDDアクセスランプが点きっぱなしになります。
ケース内の温度管理については、UEFI BIOSのファンコントローラで行います。
Windowsならば、マザーボードメーカー提供のアプリケーションが使えますが、Linuxはアプリは提供されていないので、UEFI BIOSに頼ります。
BIOSがUEFIになってから、高機能になりました。ファンコントロールがBIOSで設定できるので驚きです。
UEFI BIOSのファンコントロール画面です。CPU温度が35度以下の場合は最低回転数にして、騒音を抑えます。CPU温度が60度を超えたらフル回転にします。
おかげで、通常運用時はほぼ無音ですね。
負荷ツールを使って、CPU100%の状態で30分ほど動かしましたが、室温20度で、CPU温度が一旦67度まであがりましたが、65度に落ち着いてその温度を維持していたので、ケース内温度管理は問題はないようです。夏場が気になるところです。
OSは、いつものDebian 11.6.0を入れました。ディスクトップはMateです。Cinnamonも入れていますが、サクサク動きます。以前は、ディスクトップマネージャーを使うにはためらうスペックでしたね。
OSのインストールも、特に何も起こらず。ホント、楽になりましたね。
4Kモニタが使えますので、ディスクトップが広々です。4K動画の再生は無理でしたが、2K動画は普通に使えますね。ネットサーフィンぐらいならば、十分使えます。
Compizもサクサク動きますね。
気になる消費電力ですが、ACケーブルからクランプメータで電流を測ってみましたが、CPU100%時で、約0.33A流れていました。最大で、約30Wの消費電力ですかね。
待機時は、0.18~0.2Aぐらいでした。約20Wぐらいですね。
変更前の待機時が約30Wぐらいでしたので、約2/3の消費電力です。
ファイルサーバの外観。赤いHDDアクセスランプが点きっぱなしになります。
フロントドアを開くと、リムーバブルなHDDマウントが見えます。5インチマウントは何も接続していません。
こんな感じで、机の下に、メインPCの上にファイルサーバを置いています。静かになって何よりです。
性能が良くなって、消費電力も減って、何よりです。
これで、また、10年以上、持ってほしいものです。
おわり。
ビルの法定停電によるサーバー群の
シャットダウン/再立ち上げ・・・
毎回祈るような気持ちでする( ; ; )
by an-kazu (2023-02-12 16:32)
詳しいですね、あっけにとられてみています。
by JUNKO (2023-02-12 19:08)
an-kazuさん
いつもの風物詩になっていますが、運用担当者は大変ですよねぇ。
by 弐号 (2023-02-12 22:49)
JUNKOさん
PC自作歴20年以上です。
飽きずに続けているわけです。www
by 弐号 (2023-02-12 22:51)