駆動系のアップグレードその2 [自転車]
自転車の駆動系をアップグレードした話の続きです。
前日は、リアハブのメンテをしようとしたら、玉押しという部品の摺動部が削れている虫食い状態を見つけて、応急処置はしては見たものの、症状はあまり改善されず。
というところで、終わった状態でした。
後日、玉押しのセットと、このための工具も購入。
この部品も色々な種類があって、よくわからず・・・。
とりあえず、長さと太さが合う、ハブ軸受けセットを購入します。
また、玉押しを固定するとき、薄いスパナが必要になるんですよね。手持ちの工具だと入らないので、500円位だったので工具も購入します。
厚さ2mmのペラペラな鉄板を切り出しただけの工具ですね。合わせて2,000円位でしょうか。
ハブ軸受けセットの中身はこんな感じ。軸、鋼球、玉押し、ナット、よくわからないスペーサーが入ってます。
軸受けの比較。右が新しく購入したモノ。玉押しにカバーが付いています。そのカバーの位置と大きさが違います。
やっぱり、軸って、ハブとセットなんですよね・・・。カバーが合わず、ハブ側に干渉します。
幸い、新しい軸のカバーはプラ製なので、ペンチで強引に外して、外した状態で使います。
カバーは、玉と玉受けの間にゴミが入るのを防ぐモノですが、別にゴムカバーが付いているので、取っても問題はなさそうです。
あと、玉押しの位置とナットの外側位置の距離が交換前と同じじゃないとダメですね。
最初、適当に付けたら、ディスクブレーキが車体側のキャリパーと干渉するようになりました。
玉押しの位置が変ると、車輪と車体との位置が変わるようで、ここを変えてしまうのはよろしくないようです。
この調整で、
1)車輪を外す。
2)玉受けと軸を外す。
3)軸受けの位置を調整する。
4)玉をセットする(合計18個)。
5)玉受けと軸をセットする。
6)車輪を付ける。
という行程を合計5回程やりました・・・。
途中、玉が落ちて、どこに行ってしまうトラブルが3回程ありました・・・。
もう、ハブのメンテだけで、2日もかかりましたね・・・。
幸い玉押しの長さは同じでしたので、軸と玉押しは新品にして、それ以外は従来部品をそのまま使うことで、問題は解消しました。
おかげで、ゴリゴリ感はなくなり、スムーズに車輪は回るようになりました。
ようやく本来の駆動系の交換作業に入れます。
ハブのメンテ以外は、特に問題なく、サクサクっと組付けが終わります。
スプロケットカセットをハブにセットし、後輪を取り付けます。
ディレイラーとシフトレバーを交換し、クランクセットを交換します。
チェーンの長さ調整して取り付けて完了です。
スプロケットカセットとクランクセットを交換が終わったところ。
最後の難関部分は、ディレイラーの調整でした。
今回購入したディレイラーは、Direct Mount Rear Derailleurという仕組みを使っているのですが、この仕組みを使った場合のディレイラーの設定方法が良くわからずで、調整方法を調べたりして、更に2日かかりました。
ネットで、シマノサイトの説明を見ると、従来(直付)方式とダイレクトマウントとの違いを説明があるのだが、そもそも、「直付」と「ダイレクトマウント」って同じ意味じゃね?
以下、シマノホームページ(https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/direct-mount-rear-derailleur.html)からの引用
仕組み的には、スプロケットのローギアの基準に調整すればよいはずなので、その調整と、他は、トップギアとローギアに合わせて、ネジで調整するだけした。
まぁ、結局、普通のディレイラー調整と同じでしたね。
それで、シンプルになったコクピット周り。
ハンドル周りは、シマノでは「コクピット」というらしい。右側のシフトレバーが最小化され、左についているフロントギアのシフトレバーがなくなりスッキリしました。
ベルを取りたいところだが、法制上必要なので、取り外しができないんですよね。
今回のアップグレードで、クランクについては悩みました。
これは、自転車購入時についていたクランクと、Amazonで購入した安い38丁のチェーンリングを付けています。
一時、子供の自転車に付けていたモノです。しかし、中華製のネジは、よく錆びるね。
MTB向けのシングル用のクランクセットは、欲しいギア枚数がなくて、ロード用のクランクを買うことになるのだが、これが高くてなかなか手が出せません。
なので、一旦、これで様子を見ます。
しかし、もともと3段ギアのクランクで、アウター側の位置にチェーンリングを付けているので、チェーンラインが合わず、ローギアにするとカリカリ当たる音がするので、どうもよろしくないですね。
家の周りを走った限りでは、チェーンが落ちることはないが、やっぱり気になります。
あと、チェーンリングはもうちょっと大きい方が良いです。38丁だと、ちょっと、ロードでは足りない感じです。
やっぱり、クランクセットを新調するか・・・。と、悩んでいるところです。
リヤのギヤチェンジについては、気持ちよくサクサク切り替わるようになりました。非常に良いですね。
アップグレードした実感を感じます。
満足したところで、おまけで、フロントハブ側のメンテもします。
レフティフォークなフロントです。
ホイルを外し、フロントブレーキ側のハブ周りです。ハブにべリングが圧入されています。現代の乗り物だと、普通、こうだよなぁ。
それで、ブレーキディスク側のベアリングを手で回すと、ゴリゴリ感がありますね。まぁ、購入してから、4年経ちますので、しょうがないですね。
ディスクブレーキとべリングのダストシールを外し、パーツクリーナーで、古いグリースを洗い流したところ。ゴリゴリ感が無くなりました。(普通、ベアリングだと、玉と玉受けの部分は硬質な材質なので、前回記事のような摺動部が虫食い状態になることは滅多になく、ゴミの混入がゴロゴロ感の原因だったりします。)
ベアリングをグリース漬けにして、馴染ませたあと、ダストシールを戻して組みます。一応、グリースを注射器で圧入してますので、ベアリング内にグリースが行渡っているはず。レーシングカートの場合ですが、レースで使う場合はダストシールは外し、グリスも飛ばします。ダストシールやグリスも走行抵抗になりますからね。レース車両は、常にメンテして注油するので良いんですが、通常利用の場合は、そうもいかないので、グリスを塗布して、ダストシールを付けておきます。
組んだ後は、手でホイールを回すと、永遠に回る感じなってます。完璧です。
余談ですが、昔、レーシングカートでレースしていた時は、リヤのアクスルシャフトのメンテは同じようにするんですが、1,2時間掛けて、シャフトを回るようにします。これで、1/1000秒のレベルでタイムの短縮を図るわけです。
まぁ、レースするわけではないですが。www
ちなみに、自慢するわけではないですが、弐号は約20年前のSL全国大会という全国レベルのレーシングカートのレースで10位に入った経験がありますので、この辺りの整備にはこだわりがあったりします。
これで、次回の走行が楽しみですね。
前日は、リアハブのメンテをしようとしたら、玉押しという部品の摺動部が削れている虫食い状態を見つけて、応急処置はしては見たものの、症状はあまり改善されず。
というところで、終わった状態でした。
後日、玉押しのセットと、このための工具も購入。
この部品も色々な種類があって、よくわからず・・・。
とりあえず、長さと太さが合う、ハブ軸受けセットを購入します。
また、玉押しを固定するとき、薄いスパナが必要になるんですよね。手持ちの工具だと入らないので、500円位だったので工具も購入します。
厚さ2mmのペラペラな鉄板を切り出しただけの工具ですね。合わせて2,000円位でしょうか。
ハブ軸受けセットの中身はこんな感じ。軸、鋼球、玉押し、ナット、よくわからないスペーサーが入ってます。
軸受けの比較。右が新しく購入したモノ。玉押しにカバーが付いています。そのカバーの位置と大きさが違います。
やっぱり、軸って、ハブとセットなんですよね・・・。カバーが合わず、ハブ側に干渉します。
幸い、新しい軸のカバーはプラ製なので、ペンチで強引に外して、外した状態で使います。
カバーは、玉と玉受けの間にゴミが入るのを防ぐモノですが、別にゴムカバーが付いているので、取っても問題はなさそうです。
あと、玉押しの位置とナットの外側位置の距離が交換前と同じじゃないとダメですね。
最初、適当に付けたら、ディスクブレーキが車体側のキャリパーと干渉するようになりました。
玉押しの位置が変ると、車輪と車体との位置が変わるようで、ここを変えてしまうのはよろしくないようです。
この調整で、
1)車輪を外す。
2)玉受けと軸を外す。
3)軸受けの位置を調整する。
4)玉をセットする(合計18個)。
5)玉受けと軸をセットする。
6)車輪を付ける。
という行程を合計5回程やりました・・・。
途中、玉が落ちて、どこに行ってしまうトラブルが3回程ありました・・・。
もう、ハブのメンテだけで、2日もかかりましたね・・・。
幸い玉押しの長さは同じでしたので、軸と玉押しは新品にして、それ以外は従来部品をそのまま使うことで、問題は解消しました。
おかげで、ゴリゴリ感はなくなり、スムーズに車輪は回るようになりました。
ようやく本来の駆動系の交換作業に入れます。
ハブのメンテ以外は、特に問題なく、サクサクっと組付けが終わります。
スプロケットカセットをハブにセットし、後輪を取り付けます。
ディレイラーとシフトレバーを交換し、クランクセットを交換します。
チェーンの長さ調整して取り付けて完了です。
スプロケットカセットとクランクセットを交換が終わったところ。
最後の難関部分は、ディレイラーの調整でした。
今回購入したディレイラーは、Direct Mount Rear Derailleurという仕組みを使っているのですが、この仕組みを使った場合のディレイラーの設定方法が良くわからずで、調整方法を調べたりして、更に2日かかりました。
ネットで、シマノサイトの説明を見ると、従来(直付)方式とダイレクトマウントとの違いを説明があるのだが、そもそも、「直付」と「ダイレクトマウント」って同じ意味じゃね?
以下、シマノホームページ(https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/direct-mount-rear-derailleur.html)からの引用
仕組み的には、スプロケットのローギアの基準に調整すればよいはずなので、その調整と、他は、トップギアとローギアに合わせて、ネジで調整するだけした。
まぁ、結局、普通のディレイラー調整と同じでしたね。
それで、シンプルになったコクピット周り。
ハンドル周りは、シマノでは「コクピット」というらしい。右側のシフトレバーが最小化され、左についているフロントギアのシフトレバーがなくなりスッキリしました。
ベルを取りたいところだが、法制上必要なので、取り外しができないんですよね。
今回のアップグレードで、クランクについては悩みました。
これは、自転車購入時についていたクランクと、Amazonで購入した安い38丁のチェーンリングを付けています。
一時、子供の自転車に付けていたモノです。しかし、中華製のネジは、よく錆びるね。
MTB向けのシングル用のクランクセットは、欲しいギア枚数がなくて、ロード用のクランクを買うことになるのだが、これが高くてなかなか手が出せません。
なので、一旦、これで様子を見ます。
しかし、もともと3段ギアのクランクで、アウター側の位置にチェーンリングを付けているので、チェーンラインが合わず、ローギアにするとカリカリ当たる音がするので、どうもよろしくないですね。
家の周りを走った限りでは、チェーンが落ちることはないが、やっぱり気になります。
あと、チェーンリングはもうちょっと大きい方が良いです。38丁だと、ちょっと、ロードでは足りない感じです。
やっぱり、クランクセットを新調するか・・・。と、悩んでいるところです。
リヤのギヤチェンジについては、気持ちよくサクサク切り替わるようになりました。非常に良いですね。
アップグレードした実感を感じます。
満足したところで、おまけで、フロントハブ側のメンテもします。
レフティフォークなフロントです。
ホイルを外し、フロントブレーキ側のハブ周りです。ハブにべリングが圧入されています。現代の乗り物だと、普通、こうだよなぁ。
それで、ブレーキディスク側のベアリングを手で回すと、ゴリゴリ感がありますね。まぁ、購入してから、4年経ちますので、しょうがないですね。
ディスクブレーキとべリングのダストシールを外し、パーツクリーナーで、古いグリースを洗い流したところ。ゴリゴリ感が無くなりました。(普通、ベアリングだと、玉と玉受けの部分は硬質な材質なので、前回記事のような摺動部が虫食い状態になることは滅多になく、ゴミの混入がゴロゴロ感の原因だったりします。)
ベアリングをグリース漬けにして、馴染ませたあと、ダストシールを戻して組みます。一応、グリースを注射器で圧入してますので、ベアリング内にグリースが行渡っているはず。レーシングカートの場合ですが、レースで使う場合はダストシールは外し、グリスも飛ばします。ダストシールやグリスも走行抵抗になりますからね。レース車両は、常にメンテして注油するので良いんですが、通常利用の場合は、そうもいかないので、グリスを塗布して、ダストシールを付けておきます。
組んだ後は、手でホイールを回すと、永遠に回る感じなってます。完璧です。
余談ですが、昔、レーシングカートでレースしていた時は、リヤのアクスルシャフトのメンテは同じようにするんですが、1,2時間掛けて、シャフトを回るようにします。これで、1/1000秒のレベルでタイムの短縮を図るわけです。
まぁ、レースするわけではないですが。www
ちなみに、自慢するわけではないですが、弐号は約20年前のSL全国大会という全国レベルのレーシングカートのレースで10位に入った経験がありますので、この辺りの整備にはこだわりがあったりします。
これで、次回の走行が楽しみですね。