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ファイルサーバ再構築5 [linux]

子供大きくなってきて、写真が出し難くなってきたので、最近はパソコンネタばっかりですね。
でも、冬には新たな家族が増えそうです。笑)

さて、ようやくファイルサーバの構築が進んでいます。ファイルサーバ機能としてのファイル共有機能やら、メディアサーバ関連の設定はほぼ済んで、快適な環境になりつつあります。この手の設定内容については、機会をみて公開したいと思います。
(インターネットコミュニティにはお世話になりっぱなしなので、たまには情報を公開して、少しは公開しないと。)

ということで、今日は、バックアップ環境です。

ファイルサーバは、わざわざ同じHDDを2台搭載しています。本来ならば、同じものを2つ買うより、倍の容量のHDDを買うほうがリーズナブルです。効率が悪いかもしれませんが、冗長性を持たせるのが、一番の障害対策になりますので、2台で冗長構成を持たせます。これは昔から変わっていませんね。無論、2台よりも3台以上で構成するのが良いですが、ホームサーバならば、2台構成で十分だと思います。

最近のHDDはあまり壊れないと聞きますが、家族との大事な思い出を格納しているので、簡単には飛ばすわけにはいきません。これでも、この手の生業をしているので、プライベートでもHDDが壊れてデータを紛失してしまったなんて恥ずかしいこともできません。

というわけで、バックアップ環境を先に構築しておきます。

通常、バックアップというと、HDDのミラーリングが普通です。データを同時に2つのHDDに書き込むことで、完全な同一性が保てます。ですが、自分はこれはあまり好きではありません。
自分は、「1週間単位でHDDの同期をとる。」というやり方をやります。同期を取るタイミングにある程度の時間差をとることで、1週間前の情報に戻すこともでき、万が一HDDが故障しても、1週間程度の情報量ぐらいならば、あきらめもつきます。
(経験上、サーバ構築していると、1週間ぐらい前の情報が残っていると、何かと便利だったりします。)

前置きが長くなりましたが、実現の方法としては、次の通りです。
(各コマンドは、rootやらsudoで実行してください。)

1)バックアップ用のHDDをフォーマット&マウント
(これをまともに書くと長くなるので、割愛します。fdiskとか、mountで検索してください。)
 
2)rsyncをインストール。バックアップツールとして、rsyncを使います。
---------------------------------
# apt-get install rsync
---------------------------------
(aptitudeとか、Synapticとか、自分が使っているインストールツールを使ってください。)

3)バックアップ実行のバッチファイル作成と実行権限付与。
---------------------------------
# vi /usr/local/bin/backup.sh

(内容)
#!/bin/sh
OPT="-auvrxR --delete"
/usr/bin/rsync $OPT (バックアップしたいディレクトリ) /backup/(適当な名前) 2>&1 > /dev/null
(バックアップしたいディレクトリが複数あるならば、同じ行を追加する)

# chmod 766 /usr/local/bin/backup.sh
---------------------------------

4)作成したバッチファイルを、crontabに登録し、毎週月曜、AM5:00に実行する。
---------------------------------
# crontab -e

(内容)
MAILTO=""
0 5 * * 1 /usr/local/bin/backup.sh
---------------------------------

5)バックアップ用HDDは、一定時間後、回転を止めて、消費電力を抑える。
---------------------------------
# apt-get install hdparm

# vi /etc/hdparm.conf

(内容:ファイルの最後に追加)
/dev/sdb {
spindown_time = 240
}

---------------------------------
(後は、自動起動するように、/etc/init.d/hdparmを、/etc/rc5.d/S50hdparmあたりに、リンク張っておきます。)

という感じでしょうか。

20100725_desktop.jpg
ファイルサーバを置いてある部屋はエアコンがなく、暑いので、リビングのPCからサーバをいじっています。

ファイルサーバ再構築4 [linux]

暑いですね。3連休です。ようやく自分の時間が持てそうです。
ということで、今日は、ファイルサーバ構築ネタです。

ファイルサーバということで、常時運転をします。そのため、電気代が高くなるのは問題です。今回構築したファイルサーバは、ATOMという消費電力の少ないCPUですので、かなり期待ができます。
とはいえ、システム全体の消費電力が抑えられないと話になりません。なので、最終的にコンセント部分でどれだけの消費電力を計ってみました。
どれくらいの電力低下になるのかを、前システムとの違いも見てみます。

tester.jpg
計測にはクランプメータを使いました。よく消費電力を計るツールとして、ワットチェッカーなるモノががありますが、クランプメータの方が汎用性があってよいです。
これは安物なので、直流電流は計れませんが、交流電流が計れます。電流が計ることによって、電力も分かります。というか、家庭に流れている電圧は一定なので、使っている電流量さえわかれば、電力消費の増減も分かります。(中学の科学でも習うから分かりますよね?)
クランプメータのよいところは、家のブレーカーのある配電盤で使えば、家全体の電流が計れるので、新しい家電を買った後に計ると違いが分かって、結構、おもしろいです。

powercodebytest.jpg
クランプメータを利用する場合、プラス側かマイナス側のコード一本で計る必要があります(交流なので、プラスマイナスという表現はおかしいですが)。クランプメーターの測定する仕組みと電気の仕組みを考えれば分かると思います。
そのためには、電源コードを改造しなければなりません。被覆を剥いて、それぞれのコードをむき出しにします。尚、これは測定用に使っています。普段使う場合は、ちゃんとしたコードを使いましょう。これをやる場合は、自己責任でやってください。何があっても、自分は責任を持ちませんので、あしからず。

after_PC_A.jpg
で、測定した結果、0.30A〜0.40Aの間で変動します。アイドル状態でも、0.30Aぐらいでした。電力にすると、約30W〜40Wになると思います。まぁ、ネット上の情報通りという感じです。最近は、HDDもかなり省電力になっています。日立のサイトによると、アイドルで4.4Wらしいので、2台積んでいるので、約9.5WはHDDで消費されているので、M/B(とちょっとした周辺機器)だけで、20W〜30Wの消費電力になるわけです。
アイドル状態での消費電力が変わらないのが気になりますが、これだけのパフォーマンスで、この電力はかなりよいのではないかと思います。


ちなみに、以前のシステムも計ってあります。AthlonXP3400というCPUで、M/BはASUS A7N8X、HDDは3台、DVDドライブが付いていました。OSはDedian(Lenny)と変わりません。

before_PC_A.jpg
1Aを越えていました。100W電球と同じぐらいの消費電力です。

before_PC_A_standby.jpg
アイドル状態でも計ってみました。それでも、0.6Aの電流が流れています。
一度、常時運転していたのですが、電気代が跳ね上がっていたので、止めました。

というわけで、新しいファイルサーバは、アイドル約30Wぐらいなので、1か月で、450円ぐらいですかね。常時運転してもよいかな?(エコではないけど)

ファイルサーバ再構築3 [linux]

どうやら、IONの新しいマザーボードが発売しているようですね。DDR3だったり、PCI-Eだったりして、ちょっと待てばよかったかと思って、ちょっとがっかり。

で、買ってしまったものはしょうがないので、今日の記事は、OSのセットアップです。当然、再度、Debianを入れるんですが、今回は結構苦労しました。

ファイルサーバがメインのPCとはいえ、メール、WEBは閲覧します。当然、MP3の再生やら、youtubeの動画を見たりもしています。どうも、サウンドと動画の再生に問題があって、苦労しました。

今回のハードは、ATOM 330ということで、一応、64bit CPUのようです。当然、カーネルも64bit版を使いました。
が、オンボードのサウンドチップだと、音が出ない。いろいろネットで調べると、カーネルの再構築が必要みたい。カーネルの再構築をするのはよいけど、カーネルのアップデートの度に再構築する必要があるので、あまりやりたくない。(昔みたいに、暇を持て余していた頃が懐かしい。)
と、悩みながら、youtubeが再生できるか試してみたら、できない。64bitカーネル用のflashプラグインが、adbeから提供されていないとか…。

しょうがないので、32bitカーネルを再インストールしました。以前、断念した ONKYO のサウンドカードも、差し直しリトライしてみました。
すると今度は、すんなり、ハード認識も問題なく、動作します。
サウンドカードも、オンボードとONKYOを両方認識しています。が、オンボードのサウンドチップを出力先に設定すると、音が出ません。ONKYO側は音が出ます。
面倒なので、オンボード側のサウンドチップをBIOS設定で無効にして、ONKYOのサウンドカードから音をでるようにしました。

あとは、youtubeですが、こちらは、adbeが提供しているプラグインですんなり再生することができました。

20100704desktop.jpg
心配だった、nVidiaのビデオドライバも認識して、Compizもきちんと動作し、クールなデスクトップにすることができました。

sambaもインストールして、データの移行も無事済み、ようやく以前の状態に戻すことができました。

とうことで、この記事も、MP3を再生しながら、新しいPCで投稿しています。

次回は、消費電力とかを計ってみます。

ファイルサーバ再構築2 [linux]

なかなか自分の時間が取れない状況なので、進捗が悪いです。
今日は、ハードセットアップなどをつらつらと・・・。

before_MB.jpg
今までのM/Bです。ケーブル類を取り外した状態です。

after_MB.jpg
新しいM/Bを組み込んだ状態です。フォームファクタがMiniITXなので、ケース内はガラガラ状態です。
CPUは装着する必要はなく、メモリカードだけを挿すだけです。楽チンです。

前のM/Bには、ONKYOのSE-90PCIというサウンドカードを挿していました。PCIスロットが空いていて、そこそこ音質が良いサウンドカードなので、これも利用することにして、差し込んでおきました。

PowerConnecter.jpg
で、良く見ると、電源コネクタの形状が違う・・・。どうやら、新しいM/Bは、ATX 2.0規格の電源じゃないとまずいらしい・・・。事前に確認しとけよ。って感じですね・・・。

PowerSupply.jpg
電源の出力容量を見ると、一応、M/Bの容量には十分なようです。マニュアル上には、「20ピンでも動くけど、不安定になるよ。」みたいな事が書いてあります。

試しに、この20ピンをM/Bに刺して動作させてみました。
ubuntuのライブCDでは動作しますが、やたら起動が遅いです。でも、一応動作するので、Debianをインストールしたんですが、ハードの検索部分で、ハングアップしてしまいました。
やっぱり、何か不安定です。

ConnecterConvert.jpg
しょうがないので、20ピン-24ピンの変換コネクタを買ってきて、取り付けました。電源容量は大丈夫なので、問題ないでしょう。

その後、インストールするも、やっぱり、ハングアップします。ネットで検索しても、不具合らしい不具合は報告されていないので、ちょっと考え込んで、差し込んであるサウンドカードを、抜いてインストールしてみました。

すると、インストールはサクサクと進みました。何か、サウンドカードを挿すと、M/B側のサウンド関係のチップのドライバと何かが衝突するんですかね・・・。

SoundCard.jpg
しょうがないので、ONKYOのサウンドカードは使用しないことにしました。

(つづく)
タグ:asus AT3N7A-I

ファイルサーバ再構築1 [linux]

最近、仕事が忙しいです。昨日は、休日出勤した帰りに、秋葉に寄り、マザーボードを買ってきました。

家のファイルサーバの容量が、8割を切ってきたので、HDDを増設しなければなりません。が、今使っているファイルサーバのマザーボードは、UltraATAのインタフェースしかなく、現在、主流のSrialATAのHDDが使えません。
今のマザーボードも、4,5年前のものなので、いっそ、マザーボードごと交換することにしました。

_MG_4715.JPG
これだけで、約35,000円でした。安いですね。これで、パソコンが組めてしまいます。

_MG_4716.JPG
マザーボードは、ASUS AT3N7A-Iです。CPUがオンボードで付いています。インテル ATOMプロセッサを使っていて、消電力が売りのマザーボードです。その分、最新のCPUとは違って性能が悪いですが、ファイルサーバ程度なら、これぐらいの性能で十分です。ATOM D510を搭載した奴でも良かったんですが、OSはLINUXを入れ、Compiz Fusionを使うつもりなので、IONプラットホームにして、グラフィック性能が良いものにしました。

_MG_4717.JPG
容量が1TBを2つ買いました。値段的には、2TBを1つ買ったほうが安いんですが、現時点では1TBで十分なのと、目的はファイルサーバなので、バックアップ目的で、ミラーリングをします。でも、RAID構成にはしません。理由は、またいつか記事にします。

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HITACHI製、32MBキャッシュ、 7200rpm。プラッタサイズは500GBですかね。

_MG_4719.JPG
メモリは、気を使った方が良いんでしょうが、お店の特価品を購入。一応、メーカー製なので、よしとします。4GBです。

ちなみに、SATAのDVDドライブが必要なんですが、LINUXのサーバでは、インストール時しか使わないので、購入しませんでした。インストールはUSBメモリか、USB-CDROMドライブがあるので、これを使う予定です。

現状のファイルサーバのCPUが、AlthonXP3400(ちょっと特別仕様)なので、性能差と消費電力がどれくらいになるのかが、楽しみです。